2016年9月27日 (火)

カマタの怒り(31)

オリンピックで盛り上がっている間に、伊方原発3号機が再稼働した。
「絶対安全追求は非現実的」という風潮に負けだしている。
3.11直後、安全神話が福島原発事故を生んだと、みんなで反省していたのに、
「絶対安全追求」は非現実的という、うまい言葉をあみだした。
1万7000トンの使用済み核燃料が蓄積されているが、核廃棄物の処理法はいまだに決まっていない。
原子力発電環境整備機構が候補地を探しているが、16年間いまだに見つかっていない。
高濃度廃棄物の処理をどうするか。
原発再稼働の最低条件に、使用済み核燃料の問題解決をする必要があるのではないか。
たれ流しややりっぱなし、大事な問題解決をせず、いままでやってきたからという惰性で動いてしまう。
そろそろそんなやり方を変えるときがきているのではないか。

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2016年9月26日 (月)

カマタの怒り(30)

アメリカで、無差別殺害行為をしている凶悪犯に対して、殺人ロボットが投入された。
警官5人が射殺された状況をきけば、導入もやむなしとも思える。
しかし、無人殺人ドローンがシリアやイラク、アフガニスタンで、大手を振って使用されている。
導入される理由はわかるが、簡単には納得できない。
本当にこれでいいのだろうか。
人間が人間を殺すのは許されない行為である。
殺すときの痛みを感じるからこそ、もう殺したくない、もうやめようというブレーキが利く。
だが、ロボットやドローンでは、その痛みは感じにくい。
コスタリカは軍隊を廃止した。
丸腰国家になった。
コスタリカに詳しい足立力也さんが、いくつも本を書いている。
そこから読み解けるのは、丸腰国家を守るものは教育とコミュニケーションということだ。
隣の国と戦争をしないために、国のリーダーには外交というコミュニケーション能力が必要になる。
そういうリーダーを選ぶために、小さなときからの教育が大事だという。
子どもに、あなたたちの権利は何ですか、と聞くと、
「愛されること、遊ぶこと」と答える子どもが多いという。
ぼくたちは知恵や技術を、殺人ロボットの精度を上げる方向に使うのではなく、
殺人ロボットや殺人ドローンが不必要な社会をつくる方向に使っていくべきだ。

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2016年9月25日 (日)

鎌田劇場へようこそ!(294)

「奇蹟がくれた数式」
天才数学者ラマヌジャンの物語。
大学も中退、学位もないというインド出身の男が、イギリスの名門ケンブリッジで数々の公式を発表する。
が、結果は正しくても証明ができない。
数学者ハーディは、その才能の高さを理解し、2人に友情が芽生えていく。

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ラマヌジャンがタクシーに乗ったときの話がおもしろい。
タクシーの「1729」という数字に対して、「それは実に面白い数です」と即座に答えた。
ある数の3乗とある数の3乗の和で、最小だというのだ。
12×12×12=1728
1×1×1=1
2つを足すと、1729
もう一つは
10×10×10=1000
9×9×9=729
2つを足すと、1729
そして1~1728までの数でそのような現象は起こらない。
そんなことが簡単に頭のなかで計算できる。
数学のマジシャン、数学の詩人といっていもいい。
天才は若くして死んでしまったが、ノートには彼が書き残した公式や定理が残されている。
その答えは、微妙にずれるが、わずかな差しかない。
ただ、それを証明することができない。
宇宙のビッグバン、ブラックホールの数式に彼の考え方が使われている。
100年経ってやっと彼の斬新さ、先見性が理解できる時代になったと感じさせる映画。
おもしい。

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