2016年8月27日 (土)

カマタの怒り(25)

高速増殖原型炉もんじゅになぜ、これほどお金を投入するのだろう。
世界の原発大国フランスですら、高速増殖炉の実用化に関しては疑問をもっている。
1994年にもんじゅははじめて臨界に達した。
翌年、ナトリウム漏れ事故が起き、次々にルーズな管理が明らかになった。
毎年200億円の維持費をかけているが、まったく動かせる気配はない。
もう22年も動いていないのである。
それに、一兆円を超える国のお金が投入されている。
おかしな話である。
現在、運営している日本原子力研究開発機構が安全に運転する能力があるとは思えない。
これが動いたとしても、結局、使用済み核燃料の問題は解決できない。
もんじゅの計画をやめてしまうと、青森が現在、使用済み核燃料の一時的な保管を断るようなことになりかねない。
そうなるのは困るから、計画を止められないだけなのである。
政治は、現実的な世界で考えるべきである。
このお金を使って、若者の雇用が広がるようにしたほうがいい。
保育所の待機児童の問題や、介護職の給与を改善したり、すべきことはたくさんある。

|

2016年8月26日 (金)

カマタの怒り(24)

東芝の子会社であるアメリカのウェスティングハウス・エレクトリックが、
これから65基の原発を受注するといっている。
先進国ではインドに原発を売り込もうと競争しているが、インドに原発をつくった後、核廃棄物のプルトニウムはどう処理するつもりなのだろうか。

Dsc_0782

インドはパキスタンとの戦いのなかで、世界の目を盗むようにして核保有国になった。
NPT(核不拡散条約)にも入っていない。
CTBT(包括的核実験禁止条約)にも批准していない。
そんな国に原発を売り込んで、世界のリスクになる結果は考えないのだろうか。
たしかに新興国のなかには、電力が足りず、原発をほしがっている国がある。
だが、核廃棄物の問題が解決されていない以上、お金のために原発を売ることは、
平和を求めている世界が自分の首を絞めることになるのではないか。

|

2016年8月25日 (木)

カマタの怒り(23)

アメリカの電力業界大手のエクセロンは、赤字に陥った原発3基を廃炉にすると発表した。
アメリカでは、風力など再生可能エネルギーや安価なシェールガスなどによる発電量が増えたことで、
今後10基の原発の廃炉を決めている。
自由主義経済のなかできちんとした競争が行われた結果の、現実の姿がこれなのである。
日本のように政府の資金が原発産業に流れると、矛盾だらけのいびつな構造になる。
日本で次々と再稼働されるというのはおかしい。
もっと世界の流れをみたほうがいい。
10年前、地球温暖化の対策のために原発もやむなしと考えたアメリカですら、
ここへきて10年前の原発10基建設の構想を見直し、半数がとん挫している。
そういう世界の流れを読み間違えたことが、東芝が苦境に陥ったいくつかの原因の一つだと思う。
アメリカの原発子会社ウェスティングハウス・エレクトリックを買収したが、なかなか利益を生み出すことができない。
2030年までに原発65基の受注をめざすと大見得を切っているが、はたしてできるのだろうか。

|

«カマタの怒り(22)