2018年2月21日 (水)

ぼくの好きな思想家③

真言宗の開祖・空海は804年に遣唐使の留学僧として最澄らとともに唐に渡っている。
空海の言葉にこんなものがある。
「生まれ生まれ生まれて 生の始めに暗く 死に死に死んで 生の終わりに冥(くら)し」
母のおなかの中から、死の世界へ。
暗いところから生まれ、暗いところへ帰っていく。
命とはそういうものだ。
ぼくたちは連綿と続く生命の歴史を背負っている。
一つひとつの命は限りがあるが、細胞の一つひとつの中ある遺伝子は生命を伝え、
歴史をつくることができる。

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われわれはどこから来たのか、
われわれは何者か、われわれはどこへ行くのか。
空海の思想をそばに置き、
たくさんの命にかかわり、寄り添って生きていく。

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2018年2月20日 (火)

3/21 被災地応援イベント@有楽町(さだまさしさんと)

2018年3月21日(水・祝)
3.11をいつまでも忘れない
~被災地の「絆」を考える~
参加者募集!定員400名(要申し込み・抽選)
締め切り:3月7日(水)
日時
2018年3月21日(水・祝)
13:00~16:00(受付開始は12:30)
場所
有楽町マリオン別館7F オルタナティブシアター
今被災地で、地域の絆を結び、魅力的な地域包括ケアをつくっていくために、何が課題となっているのかをお話します。さだまさしさんのチャリティーコンサートもお楽しみに。
津波と格闘し、気仙沼と大島を結んでたくさんの人や荷物を運び続けた気仙沼の臨時船「ひまわり」の活躍を後世に伝えていくため、寄付をお願いしています。

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2018年2月19日 (月)

ぼくの好きな思想家②

日本の思想家として気になるのは、曹洞宗の開祖・道元(1200~1253年)。
鎌倉時代初期の禅僧だ。
道元は悟りを求め続け、中国に渡った。
しかし、なかなか悟りに到達しない。
「正法眼蔵」という書物を著す。
そんななかで、悟りを求めている自己を消滅させることで、
真理の世界のなかに溶け込む「身心脱落」にたどり着く。
身も心も全部消滅させ、あらゆる自我意識を捨ててしまうことで、
病や老い、死などをあるがままに受け入れる境地に達していく。
自分ファーストとか、自我意識とか、競争心にあおられて、
心身を削っているぼくたち現代人にとって学ぶべきことが多い。

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「春は花 夏ほとどきす 秋は月 冬雪さえて すずしかりけり」
川端康成がノーベル文学賞の受賞スピーチで、この道元の言葉を引用している。
あるべきものをそのまま受け入れること。
現実肯定の思想家道元は、おもしろい。
立松和平の『道元という生き方』(春秋社)もおもしろい本だ。
今月25日の「日曜はがんばらない」(文化放送、午前10時~)の話をするつもりです。
ぜひ、お聞きください。

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