2016年2月12日 (金)

ご冥福をお祈りします

青森県の岩木山の麓で「森のイスキア」を主宰していた佐藤初女さんが2月1日に亡くなった。
94歳だった。
疲れた人、心に何か抱えた人たちが岩木山の麓を訪れる。
初女さんはおむすびを結ぶ。
そのおむすびを食べると、心がほどけ、問わず語りに思いを語りだす。
初女さんはそれを静かに聞いてくれる。
ゆったりした時間が流れ、なぜか、多くの人が救われていく。
初女さんのおむすびをいただいたのは、8年ほど前。
丁寧にご飯を炊き上げ、空気をふくませるように握る。
真ん中には、自家製の梅干し。
おむすびは手で持っても崩れないけれど、口のなかでやわらかくほどける。
おいしかった。
佐藤初女さんのご冥福をお祈りいたします。

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2016年2月11日 (木)

鎌田健康塾(5)

気仙沼のホテル観洋で、ビュッフェに「アザラ」という郷土料理が並んだ。
酸っぱくなった白菜の古漬けとメヌケという魚のアラを酒粕で煮込んだものという。
もともとは正月の残り物を使った郷土料理らしい。
発酵食品である漬物や酒粕が使われているので、とても腸によさそうだ。
腸は、多くの免疫細胞が集まるところ。
腸を健康にし、機能を高めることは免疫力を高めることにもなる。
そのために、発酵食品はいい働きをしてくれるのである。
発酵食品の効果的なとり方について、おもしろい論文が昨年末に発表された。
善玉菌はいろんな種類をとって生存競争させると活性化し、腸にプラスの効果をもたらすというものだ。
納豆やヨーグルト、チーズを食べるのはいいが、いつも同じものを食べるよりは、産地や菌の種類、材料が違う多様なものを食べたほうがいいようだ。
ぼくは全国を旅しているが、その土地に伝わる発酵食品に出会えるというのも、旅の醍醐味でもある。
アザラなどは、家庭でも簡単に真似できそうだ。
魚のアラが出たときなどに作ってみてはどうだろう。
またひとつ発酵食品を知ることができ、ぼくの腸も満足である。

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2016年2月10日 (水)

鎌田實の一日一冊(271)

「マナーの正体」(中央公論新社)
新聞夕刊での連載が一冊の本になった。
荻野アンナさんや角田光代さん、綿谷りささん、さだまさしさんらが、いろんなマナーについて語るおもしろいエッセイ集である。
ぼくも、著者の一人。

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新聞連載では、山本容子さんが原稿を読んでから、カラーのエッチングを手掛けてくれるのがうれしくて、連載を続けた。
怠け者のマナー、肉筆のマナー、楽観力のマナーなどを書いた。
ぜひ、お読みください。

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