2015年5月30日 (土)

ISのある世界を考える(29)

ISの暴力が止まらない。
シリア中部の遺跡都市パルミラで400人が殺されたという。
子どもや女性も含まれているという。
アサド政権の支持者が狙われているというが、逃げ遅れた数千人の市民がまだ残っている。

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パルミラの博物館の収蔵品は壊された。
とんでもないことだ。
世界人類の宝物だ。
どんな信仰をもつのも自由だ。
偶像崇拝を否定するのもいい。
だが、それを壊す必要はない。
自分たちが祈りを捧げなければいいだけの話である。
ISはもっと大人にならなけばいけないと思う。

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2015年5月29日 (金)

鎌田劇場へようこそ!(205)

「ルック・オブ・サイレンス」
ジョシュア・オッペンハイマー監督。
前作の「アクト・オブ・キリング」は各映画祭で絶賛された。
今回はその姉妹編で、30以上の映画賞を総なめにしている。
インドネシアで100万人もの大虐殺が行われた。
根拠もないのに「共産主義者」というレッテルを貼って殺していく人々は、
「国家を守るため」と思い込んでいる。
今回は、この大虐殺を被害者の視点で追ったドキュメンタリー。

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「人間の血を飲んだ。あまくてしょっぱかった。血を飲まないやつは狂って死んだ」
「過去は過去だ」
多くの加害者は国家を守るためにやったと思い込み、今もそう語る。
主人公の兄が殺された。
助けられるチャンスがあるのに、おじがお金をもらって見殺しをしたようである。
人間はこれほどまでに残虐なことができるのか。
人間のもっている心の闇が見えてくる。
やっぱり人間はおそろしい。

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2015年5月28日 (木)

音楽家たちの思い

中学3年生の教科書「中学生の道徳」(学研)に、鎌田實のエッセイ「命の力のおすそけ」が載っている。
東京芸大名誉教授、音楽家の畑中良輔さんや、指揮者の若杉弘さん。
お二人とも亡くなられたが、
生前、病院でコンサートを開き、患者さんたちの心を支えてくれた。
「出演料は、地元のボランティアがつくってくれた無農薬野菜です」というぼくの言葉を受けて、
「青野菜コンサート」という名前がついた。

1505151fullsizerender 緑がいい木陰をつくる諏訪中央病院の庭

名ソプラノ歌手の伊藤京子さんが
「今も沖縄の人は戦争の傷跡のなかで生活していています。次は平和を祈って歌います」
と、楽曲に託した平和の思い。
すばらしい音楽家たちの、「二度と戦争をしてはいけない」という思いを書いたエッセイだ。
命の大切さ、そして、戦争をしない国であることの意味を、
子どもたちに考えてもらえたらうれしい。

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