2017年4月29日 (土)

鎌田劇場へようこそ!(252)

「草原の河」
チベットの映画。
幼い女の子の目を通して、家族の姿が描き出される。
6歳の主演女優のヤンチェン・ラモがすばらしい。
上海国際映画祭で、最年少の最優秀女優賞をもらっている。
母親のおなかに赤ちゃんができる。
女の子は、赤ちゃんに母親をとられるのではないかと不安を抱く。
父親と祖父の間には、葛藤がある。
家族それぞれが複雑な思いを抱きながら、大草原の豊かな自然のなかで生きていく。
実にいい映画だ。

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4/29から岩波ホールでロードショー。
いよいよ大型連休。
そもそも「ゴールデンウィーク」は、映画業界がつくった言葉だった。
連休中、どこにも出かけないという人は、映画館へ行ってみては。

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2017年4月28日 (金)

山崎ハコの世界

山崎ハコさんの歌が好きだ。
信州に来て地域医療をしながら、これでいいのか、と悩んだとき、
「飛・び・ま・す」という歌に救われた。
もっと激しく飛んでいいんだと思った。
そして、「望郷」。
山崎ハコさんは「日曜はがんばらない」(文化放送、日曜午前10時から)のゲストにも来てくれ、ぶしつけなぼくのムチャブリにも応えて歌ってくれた。
彼女の人生はとても大変だった。
突然、会社も、住むところもなくなり、路頭に迷った。
それでも歌があるから救われたという。
そんな山崎ハコさんのライブがある。

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山崎ハコ カ・ン・レ・キ バースデーライブ!
5月13日(土)18時開演
5月14日(日)17時開演
会場はどちらも渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール

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2017年4月27日 (木)

鎌田劇場へようこそ!(251)

「八重子のハミング」 

元教師の夫婦。妻が認知症になっていく。
介護生活12年。 若年性アルツハイマー病。進行が速かった。

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ぼくは、ずっと地域包括ケアをやってきた。しかも映画が大好き。

認知症の方ともたくさん関わってきた。だから、こういう映画をできるだけ応援してあげたくなるのだが、実際は、ブログや映画評であまり取り上げてこなかった。

ぼくは自分の感性をゆさぶってくれるような映画が好き。こういう社会に呼びかけるような映画は、「いい映画だね」の一言で終わってしまうことが多い。

この映画のように、重度の認知症の大変さがよく現れている映画を見てしまうと、「認知症は大変だから、認知症になったら安楽死がいい」という意見も出てきてしまうのだ。

主人公の八重子のような重度の認知症は、パーセンテージでいうと実はそう多くはない。もっと、まだらな状態で生活ができる。軽度化中等度の人が多いのだ。それを誤解されるのは残念だなと、こうした類の映画をみると思ってきた。

でもこの映画は、実によくできている。

大切な人がゆっくりと記憶を無くしていくことに、ゆっくりと付き合うことを、夫は覚悟する。温泉宿の女将の優しさ、喫茶店のお茶のみ仲間たち、夫の息抜きに一緒にパチンコに行ってくれる同級生の内科医など、いい人間関係がうまく映されている。

「地域包括ケア」なんて言葉はもちろん一度も出てこないが、「地域包括ケア」が見事に息づいている、地方の町の生活の匂いがとてもいい、あたたかな映画だ。
有楽町スバル座で5月よりロードショー。

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