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2008年5月21日 (水)

食の崩壊2

山口県周防大島町で行われる国診協(社団法人全国国民健康保険診療施設協議会)の地域医療現地研究会に出席した。
地域医療を行っているドクターたちの学術的な勉強会の責任者をしている。
どうしても来なくてはならなかった。
この大島の地域包括ケアはなかなかたいしたものである。

080519 読売ウィークリー・今週号の水谷修先生との往復書簡は、水谷先生の番である。
「戦後の日本の発展は自己否定の歴史。大切な心と文化を捨ててしまったようです・・・」
といったことが書かれていておもしろい。

食の崩壊(2)

 健康長寿王国を誇っていた沖縄が、2000年、26ショックに見舞われる。大正時代から長寿日本一だった沖縄だが、男性が2000年に26位に脱落したのだ。
 野菜を食べなくなった。1年中野菜が採れる沖縄県人が、1年の半分しか野菜を作ることができない長野県人よりも、野菜の消費量が少ない。
 海に囲まれているにもかかわらず、魚を日本一食べなくなった。日本一肉を食べるようになった。一番の大きな問題は、人口比でみると、日本一ファーストフード店が多くなったことだ。
 実は沖縄だけの問題ではない。日本がよりアメリカ的になることを目指す、この国のリーダーたちの関心が、そうさせてきたのだと思う。

 アメリカの富裕層では、久司道夫という日本人が提案するマクロビオテックという食法を、400万人の人が実践しているという。日本人が数十年前に食べていたようなものを中心とした食法である。ロシアでも、同じことが見られる。富裕層が日本食を好んで食べ始めた。

<つづく>

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