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2008年5月24日 (土)

食の崩壊5

12時から諏訪実業高校の東京OB会に呼ばれて講演をした。
13:30、テレビ東京の1時間番組「主治医の見つかる診療所」の収録を行った。

夜は鬼子母神で唐組の芝居を見た。唐十郎からじきじきに電話を頂き、「見てくださいよー」と言われたのである。


食の崩壊(5)

080524  日本食の特徴は野菜が多い。色のついた野菜は色素の中に抗酸化力がたくさん含まれていて、動脈硬化の原因になるフリーラジカルが暴れないようにしてくれる。色のついた野菜を食べることは、若々しい血管を保つためにも、がんにならないためにも、大切なことである。
 植物油なら安心というのではなく、リノール酸の多い油ではなく、αリノレン酸の多い油を摂ることが大事。シソ油やエゴマ油がいい。
 魚を週5回は食べたい。塩分は、高血圧や脳卒中、心臓病、胃がんの発生に関係しているので、少なめにすることが大事である。
 日本特有のだし文化は大事。こんぶや鰹節で採っただしを適切に使うことが必要である。

 700万年の歴史において人類は、食べるための戦いをしてきた。痩せていることに価値を見出している最近の傾向は、人間の歴史からすると、無理があるように思う。食べないダイエットは、あまり健康に長生きにはつながらないとぼくは信じている。

 肥満ギリギリでもいい。BMI(ボディ・マス・インデックス、体重÷身長÷身長)18.5以下は痩せ型、25以上は肥満。実はこの25前後のところが健康で長生きしている。ちょい太でいいのだ。おお太はいけない。

 食べると脳内ホルモンのセロトニンが動く。セロトニンは腸の周りに80%があると言われている。食べると幸せと感じるのである。錯覚ではない。本当に幸せホルモンが動いているのである。がまんがまんの食べないダイエットは、幸せホルモンが分泌されない。幸せだなと思うことによって、副交感神経が刺激され、リンパ球が増え、免疫力が上がる。いつも食べずにイライラしながらいるのは、免疫力を下げ、病気の発生につながってしまう。食べないダイエットは体によくないのである。良い食べ物を知って、しっかり食べて、幸せだなと思うことが大事。

 日本食の良さをもう一度見直して、自分たちの生活の中に再び取り入れたいものである。

 詳しくは、ぼくの著書「ちょい太で大丈夫」を読んでください。 
 6/16(月)テレビ東京「主治医が見つかる診療所」でも食についての話をします。

※写真は、自宅“岩次郎小屋”のデッキで「がんばらないスクワット」をするカマタ。
 

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