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2008年6月18日 (水)

がん難民をなくせ1

20080618_1819 午前は、原村診療所へいき、午後、松本で1件講演を行った。
その後、ホテルブエナビスタの1階にある中国レストラン聖紫花で、松本に住む孫と一緒に夕食を食べた。
ペキンダック、ふかひれや蟹が入ったスープがおいしかった。

がん難民をなくせ(1)

「がん難民」という言葉がある。悲しい言葉。医療が冷たくなっているのだ。
 患者側にも問題がある。西洋の医学では完治しないと言われると、直ると言ってくれる怪しい治療に飛びつくのである。

 がん難民からの脱出に成功した人の話をしよう。

 彼女は、自分のがんはもうどうすることもできないと言う。
 乳がんだった。23年前に乳がんの拡大手術をしている。右乳房の全摘手術を行い、肋骨を3本、3センチほど切除している。リンパ節も大きく隔清している。

 6年前、70歳のとき、乳がんの再発が見つかった。経過を追っていた主治医の外科医は、再発した以上積極的な治療はお勧めできないと言う。
 ここが大きな間違いだった。がんの種類によっては、再発だからと簡単にあきらめるのはもったいないがんもあるのだ。
 日本のがん治療を支えてきた外科医たちの多くは、再発すると簡単にあきらめてしまう。
 化学療法や放射線治療が、患者さんを痛めつけ、苦しめる、悲惨な例を身近で経験している人は多い。しかし最近の化学療法や放射線治療の進歩は目覚しい。

つづく

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