がん難民をなくせ2
午前中は看護学校の授業があった。
ヒロサワ リエコさんという、途中失明をしながら子どもを出産し育てた方に特別授業をして頂いた。
徐々に目が見えなくなりだしていたとき、失明を覚悟で子どもを生もうと決意した話には大変感動した。
生まれた子どもの記録をつけようと、子どもの言葉を一つひとつ点字で書きとめたという。子どもが愛されているなと感じさせられた。
午後は、テレビ対談のため、鳥越俊太郎さんが諏訪中央病院へ来院された。
13時から看護学校の授業があったためお待ちいただこうとしたら、看護学校で授業に協力してくれることになった。看護学生たちに大きなプレゼントとなった。
鳥越さんが大腸がんの手術を通して、病院の中で見た看護の大切さについて熱く語ってくれた。看護学生たちは、笑ったり、うるうるしたり。大変役に立つレクチャーをしていただいた。
その後、岩次郎小屋(我が家)で1時間ちょっと、熱い議論をした。
この模様は来週水曜日、テレビ朝日スーパーモーニング(8:00~9:55)で15分ほど放映されます。お楽しみに。
がん難民をなくせ(2)
この方は学校の先生をしていた。3大治療の手術、放射線治療、抗がん剤治療を、やりたいとは思わなかった。
病院へ行くのをやめた。毎月玉川温泉に行くようになった。こうしてこの方はがん難民になった。
どんどん症状が悪化し、ぼくが診察したときには、腫瘍から出血し、浸出液が出て、傷はザクロのように潰瘍形成をしていた。
もう私のことはいい。なるようにしかならない。手遅れと思っていた。
しかし、この方があきらめていないことがよくわかった。サプリメントを山のように使っているのだ。
プロポリス、AHCC、サメ軟膏、アガリクス。驚いた。毎月15万円はかかる。
玉川温泉に行く費用も考えると、毎月30万円ではたりないだろう。
調査では、サプリメントは毎年1.3兆円使用されている。莫大なお金が、効果がはっきりしない治療に動いているのだ。
不思議な水などを入れれば、年間3兆円くらい。ある調査によると、がん患者さんの4割はサプリメントを使っている。
この方は30万円を超える額をがんの治療のために毎月使っているというのだ。生きたいのだと思った。
つづく
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