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2008年6月17日 (火)

鎌田劇場へようこそ!(1) 「最高の人生の見つけ方」

「最高の人生の見つけ方」という映画を見た。
洋題は“THE BUCKET LIST”――棺おけリストである。
棺おけに入る前までに、生きてるうちにやりたいことのリストという意味だ。

0617 ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン。二人の役者が最高の演技をする。
余命6ヶ月。癌で脳に転移があった。

ジャック・ニコルソン演じるエドワード・コールは凄腕の企業家。お金持ちである。
モーガン・フリーマン演じるカーター・チェンバーズは自動車の整備士。
偶然病院の二人部屋で一緒になり、最高の人生を見つける旅に出る。

病院経営者のエドワードは、効率をあげるため病院の個室を認めなかった。
いざ自分が入院してみると個室がほしくなり、わがままを言うが、自分の病院で自分の作ったルールに縛られ、二人部屋に入ったのである。

カーターはその部屋で抗がん剤治療を受けていた。
反目する二人。しかし徐々に打ち解けあっていく。

棺おけリストにやりたいことを書き連ねていく。
エドワードは「最高の美人とキスをする」とか「ライオン狩りをする」とか具体的な夢。
カーターは「見ず知らずの人に親切にする」とか「壮大な景色をみる」とか抽象的な夢。

二人はエドワードの自家用ジェット機に乗りこみ、世界中を飛びまわる。
旅をしながらお互いが助け合い、人生の中で一番大切なものが徐々に見えてくる。
家族、友情、美しい景色、愛する人と食べるおいしい食事…。

旅から帰り、カーターは妻や子どもや孫たちに囲まれ幸せな夕食をとる。
エドワードは独りだ。しかしカーターに仕掛けられ、離ればなれになっていた娘に会いにいく。

ボブライナー監督の手腕が光る。
悔いのない人生のための処方箋がみごとに映画の中に仕込まれている。
スタンドバイミーの名監督が再びすばらしい映画を作った。

泣いた。泣きながら見てしまった。
映画館を出るとき、ちょっと恥ずかしかった。

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