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2008年7月29日 (火)

介護の日1

いも政府は新しく「介護の日」を作るという。
11月11日を「介護の日」と設定することを決定したらしい。

堀田力さんや樋口恵子さんらを筆頭に、「介護の日」の制定についての小さな委員会が作られた。
ぼくも意見を求められて「介護の日」を制定することに賛同した。
介護をする人たちに「ご苦労様」「ありがとう」と伝え、介護される人たちも自分らしくイキイキと生きる。
高齢化社会の中、そういう国づくりを目指すためにも、「介護の日」を制定することは大変良いことだと思う。

社会保障費年間2200億円の抑制が決まった頃から、介護の世界に対しても厳しい抑制が始まり、介護職員たちの待遇の悪さが表面化され、若者たちが介護の世界へ入らなくなってきた。
多くの介護の学校が欠員を生じ、廃校をせまられている。
一時期、得策として「介護の時代」「介護は必要」と若者たちにアピールし、優しく誠実でまじめな若者たちが介護の専門化を目指した。
しかし、うなぎのぼりに増加する介護保険給付費にブレーキをかけようと抑制策に転じ、ここへきて一気に、介護で働く人たちの待遇悪化が顕在化したのである。

そして、コムスン介護報酬不正請求事件。
人材派遣業のグッドウィルがコムスンを作り介護ビジネスの全国展開をした。
グッドウィルのリーダーは巨万の富を得、大きな別荘をつくり、外車を何台も持ち、ゴージャスな生活をしていた。
一方、介護をしている人たちの生活は、頑張っているのに大変厳しい。
そういう構造が浮き彫りになった。

そんな状況の中、政府がもう一度仕切り直しをし、介護が大事だと高らかに謳い上げるために、「介護の日」制定は大いに賛成である。
「介護の日」をただ作るだけではなく、「介護の日」制定をスタートとして、介護問題を国民の問題としてとらえ、介護に関わる人たちの社会的な評価や金銭的な評価をきちんとしていくことを考えてほしいと思っている。

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