介護の日2
「介護の日」が11月11日と決まったのは、鎌田實の意見が発端である。
実は4年前から、「がんばらない介護の会」というものをつくり、9月25日を「介護の日」と設定して活動してきた。
毎年9月の「介護の日」には、ポスターを作り、介護のシンポジウムやレクチャーを行ったり、「介護をしてくれてありがとう」というメッセージカードを作って介護を受けている人から介護をする方へ手渡してもらったりしてきた。
やっと9月の「介護の日」が起動に乗り出したところだったので、今回政府から「介護の日」制定の話が出たとき、はじめは9月25日を「介護の日」として提案した。
しかし、9月25日という日にちには特に意味もなく、ゴロあわせもうまくいかず、広く皆に知っていただくためには物足りない気がした。
そこで第2案としてぼくが提案したのが11月11日であった。
今年11月11日、長野県で「いい日いい日幸せ介護」というキャッチフレーズでイベントが行われる。介護をしてくれる人に感謝の意を表し、介護を上手につかっていきいきと生きる、という新しい介護の時代を高らかに宣言しようというものだ。
鎌田實が記念講演を行う予定である。
これを提案したところ、インターネットを使ってヒアリングを行い、400以上の方の意見が寄せられ、
11月11日「いい日いい日幸せ介護」へのたくさんの賛同が集まったという。
厚生労働省も難産ではあったが、介護の日を11月11日に設定したとのことである。
政府も、口うるさい人を遠ざけず、口うるさくてもきちんとものを述べる人を、たまには委員会に呼んで意見を聞くこともいいのではないかと思っている。
福田さんは舛添大臣に対しても、週刊誌や月刊誌で激しく批判してきたにも関わらず、ぼくの意見を聞きたいといってきてくれた。
それは少し大人の判断をしだしたのかなという気がした。
耳障りの良い話しかしない人を呼び、経済財政諮問会議みたいなものをつくり、
この国のシステムを操ってきた小泉政権以降の国のあり方を少し変えて、
色々な反対意見を言う人たちの言葉に耳を傾けるときが来たように思う。
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