野球から学んだこと2
子どもの頃から野球少年だった。
小学校のときも、中学校のときも、日曜日は朝早く起きて、練習をしたり、試合に出たりしていた。
長野県に来て、地元の早起き野球のチームに入った。
開業医の土橋先生が持っている、土橋整形外科というチームに入れてもらった。
その早起き野球を通して意気投合した土橋先生には、
病院を運営をしていく上で、たくさんの指示や指導をもらい、
地域の医師会のドクターたちと仲良くなる橋渡しをしてもらった。
やっぱり野球だったのである。
いろいろな野球チームで、キャプテンをやることも多かった。
レギュラーになれる人となれない人をまとめて、どう上手くチームワークを作っていくか、
いつも試されていたような気がする。
野球の能力としては、打つほうは、まあまあ。
野球部の低学年のときは7番を打ち、中心になる頃には3番を打った。
足は速かった。盗塁をするのが得意だった。
キャッチャーとしては、肩があまりよくなかった。
相手の盗塁を刺す率が、あまり高くなかった。
肩があまり強くないことを、できるだけ相手のチームに知られないようにしたつもりである。
結局、選手としては、ちょっと運動神経が良いくらいの野球青年だったけれど、
キャプテンとしてチームを引っ張るとか、キャッチャーとして8人の野手を引っ張っていく、相手のチームを覚乱していく、そういう意味で、能力の開発トレーニングが行われ、現在の自分があるように思う。
当時、それが何かの役に立つと思うことはなかった。
すぐには役立たない、無駄に思えるようなことを、一生懸命やるってことって、なんだか大事なんだなあ。
明日のために役立つことではなくても、何年か先に役立つことを、一生懸命やっていることは、大切なんだなあ。
(写真は福岡県福津市より。明日はNHKラジオ「鎌田實・いのちの対話」を福津市より生放送します)
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