われわれはどこから来たのか①
~~生命の誕生~~
海底にある熱水鉱床で、膨大な熱エネルギーが加わり、黄鉄鉱のような特別な電磁波によっていくつかの元素が変化し、アミノ酸が生まれた。
38億年前に起こった生命の誕生である。
おそらく火山エネルギーが生命の誕生には必要だったのだろう。
アイスランドは今も激しい火山活動を続け、2つのプレートがぶつかり合い今も地表が動いている。
国エネルギーの25%を支える地熱発電所がいくつもあり、地球のエネルギーを感じさせられる場所である。
地熱発電所の横にある“ブルーラグーン”につかった。
地下からくみ上げた熱を利用して海水を温めた、世界一大きな温泉だ。
辺りは見渡す限りの溶岩大地。1千年前に流れた溶岩である。
37度くらいの温泉で、日本人には少し熱さがものたりないが、大地のエネルギーを存分に注入した。
レイキャビークのダウンタウンでシーフードレストランに入り、ロブスター料理を満喫した。ロブスターといっても、こちらでは大きな手長海老をロブスターと言っている。
ハマチの刺身もあった。GDP世界5位の豊かな国であることがよくわかった。
アイスランドは長寿王国。男性の世界一の長寿である。日本も、男性4位、女性1位の長寿国。
「なぜ長寿か」と質問すると、「魚を食べることと、良い医療があること」と答えが返ってきた。
正解だと思う。
このところぼくがずっと理論化してきたように、魚を食べることでEPAやDHAを上手に取り入れ、脳卒中や心筋梗塞にならないために大切なのである。
アイスランドと日本はここでも重なり合っていた。
いよいよこれから北極圏へと入っていく。
グリーンランドのイスワ地方にある地層を見たいと思っている。
今までに科学的に証明されている生命の歴史の一番古いものは、38億年前の地層の中に生命の痕跡があった。まさにアイスランドやグリーンランドは命を生み出す根っこだった可能性があるのだ。
イヌイットに会うか、地層を見るか、船旅の限られた時間の中で、どちらを選ぼうか迷っている。
あいかわらずクルクル時差が変わる中、早朝に起きて勉強は続けている。10月出版予定の本作りに入った。元気です。
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