RENT
ブロードウェイでミュージカルRENTを見た。 1989年12月24日から1年間のニューヨークのイーストヴィレッジが舞台となっている。
エイズにかかり死んでいく若者、死を恐れながら愛し合うエイズ患者、麻薬におぼれていく若者、同性愛、家賃(レント)も払えないギリギリの生活。
生や死、いのち、人生を考えながらよろよろと立ち上がり、助け合いながら生き抜いていく。
歌唱力がすごい。オールディーズのような曲でつながれていく。
すばらしい歌が盛りだくさんである。「星に願いを」なども出てくる。
古ぼけたホールは満員。熱気に包まれていった。
人間を死んでいく存在として作れらている。
クライマックスは全員のコーラスによるものすごい盛り上がりの中、
「今日楽しいことが大事」と歌い上げていくのである。
RENT―貸すという言葉から連想されるのは、ぼくたちの身体こそ借り物であるということ。
38億年の生命の歴史の中で、ぼくたちは単細胞から徐々に進化をとげていった。
魚から爬虫類、哺乳類へと、色々な生き物の中を「つながる」という宿命を持ち、
色々な乗り物に乗り換えながら、バトンタッチをしながら、生き抜いてきたのである。
ぼくたちの地球も、ぼくたちの命も、借りたものである。
一時預かりのように、ぼくたちは人生や地球を借りて、生き抜いていく。
そしていつかこの命を誰かにバトンタッチしていく。
RENTして生きていく…。
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