温暖化と原発
アル・ゴア元副大統領の「不都合な真実」は地球温暖化に大きな警鐘を鳴らし、ノーベル平和賞を受賞した。
しかしなんとなくぼくは好きになれず、ベストセラーになった本も映画も見たいとは思わなかった。
週刊朝日によると、アル・ゴアの父親は原発推進派の可能性があり、アル・ゴア自信も原子力研究のメッカ、オークリッジ国立研究所に出入りしデータ協力を受けている。ここは原発を推進する研究機関である。
そして環境ファンドを立上げ、原子力発電の事業を世界的に展開しているGE(ジェネラル・エレクトリック)社に投資している。
温暖化を盾に原発推進のムードを作り出し、一時期原発を抑制したムードを一新し、いまや世界中で原発が建てられているという。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)のラジェンドラ・パチャウリ議長は、第4次評価報告書の中で代替エネルギーとして原子力に言及している。
原発増設を訴えているのである。
そういえば日本でも7月末、2017年までに原発を新たに建設するアクションプランが閣議決定された。
石油メジャーによって踊らされ、「温暖化なんて全くないのだ」といいながら石油で儲け、温暖化を認めない人たちがいる。
今度は原発を推進することによって利益をあげる原発メジャーが、温暖化理論を地球環境保護の名の下に利用しようとしている。
温暖化は間違いなくある。しかし原発を推進することが温暖化対策ではないと、きちんと理論立てていかないと危ない状況になってきたように思う。
アル・ゴアが代表を務めている環境ファンドは、約50億円分のGE社株を取得していた。
原発を推進することでお金を儲ける人たちが間違いなくいる。その人たちにとってみれば、理由はなんでもいいのである。
住民の反対意識を変えるには、地球温暖化というお題目はもってこいである。
しかしウランの埋蔵量には限界がある。おそらく70年程度くらいしかもたないのではないかといわれている。
石油は100年、天然ガスは60年、石炭は200年。資源にはどれも限界があるのだ。
地球温暖化のことを本当に考えるならば、天然エネルギーを大幅に取り入れていくことを考えなければならないだろう。太陽、風、水。
今年の夏、ぼくの住む岩次郎小屋の屋根にソーラーパネルを取り付けた。電力会社に電気を売っている。
家の周りに木を植え始めた。夏を涼しく過ごすためである。夏の電力消費を少しでも減らそうと考えている。
写真は、岩次郎小屋のベランダ、家の前に立つニセアカシアの大木、小さな森、畑の野菜など・・・。
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