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2008年8月20日 (水)

人間の心の中には獣がいる

旧市街のセント・ピエトル寺院の横にあるオープンカフェでコーヒーを飲みながら、3時間ほど読書をした。

Image107 柳田国男さんの「石に言葉を教える」の原稿を頼まれ、その原稿を書いている。
さすが柳田国男という本である。絵本の話があり、哲学者や心理学者の話が飛び交い、大きな筋書きが1本通って、みごとな結末へ読者を導いていく。

「少年事件」(同人社)という本を読んだ。
今、「人間の心の中には獣がいる」というタイトルで本を書いている。
神戸で子どもを2人殺すという事件を起こした酒鬼薔薇少年。彼が残したメモには、自分の中に悪魔がいると書いている。恐らく、ドストエフスキーの「人間の中には獣がいる」という言葉につながるものではないだろうかと思う。

38億年の生命の歴史の中で、かつて原始魚類や、爬虫類、哺乳類だったことがある。恐竜や狼の時代があったということだ。そして700万年前、人間が生まれた。
人間が人間たらしめている前頭葉前駆の理性や切れることを抑制すること。それがうまく作動しない場合、爬虫類の脳、これがときには悪魔になったり獣になったりするのではないかと思っている。

来年の夏の出版をめざして、このことを1冊の本にまとめようと頭の中の整理をしている。

ベラルーシの放射能汚染地域からプラハに入り、カフカやリルケの言葉を思い出しながら、人間の心の中にある獣にどう近づけるか、今ぼくの心の中に葛藤が起きている。

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