金融資本主義は下品だ
証券会社リーマン・ブラザーズが破綻した。CEOは200億の給与をもらい、300億円の退職金をもらうという噂を、数年前に聞いたことがある。
金融工学という錬金術をマジックのように使い、お金をどこかからかすめとってしまう。こんなことが合法的に行われる金融資本主義が長期的にうまくやり続けることがきでるわけがないと、ぼくは思う。
日本はこれに引きずられて経済をさらに悪化させてはいけない。年収200万円以下のワーキングプアが既に4人に1人いるという。これ以上ワーキングプアを増やしてはいけないのである。
三菱UFJフィナンシャル・グループは、モルガン・スタンレー株式の21%を取得すると発表した。また野村ホールディングスはリーマン・ブラザーズのアジア・太平洋部門と欧州・中東部門を買収するという。とてもいいことである。
今日本は土俵際で元気を出していく必要がある。1993年のGDP世界第2位から現在18位に脱落した弱腰の日本経済を、もう一度力強く蘇らせる必要がある。
金融資本主義にあまり手を染めず、実態ある資本主義、つまり製造業を中心とした、大金は稼げなくとも小金を稼いでいく資本主義に、日本は戻るべきだと思う。
1500兆円もの預貯金を持っている日本である。まだまだ足腰はしっかりしているはず。無能な政治家たちを舞台から降ろして、新しい引っ張り役を生み出さないといけない時期にきていると思う。
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