サイトウ・キネン・フェスティバル
今年も松本で、サイトウ・キネン・フェスティバルが行われている。
1992年から毎年かかさず、オペラがある年にはオペラを見に、オペラのない年にはオーケストラを聞きに、サイトウ・キネン・フェスティバルに行っている。
今年も、まつもと市民芸術館で、ヤナーチェク : オペラ「利口な女狐の物語」を見た。小澤征爾の指揮のもと、サイトウ・キネン・オーケストラによる演奏。ロラン・ペリー演出。フィレンツェ歌劇場との共同制作・新演出である。
残念ながら、毎年感じていた深い感動が、今年はなかった。
ヤナーチェクはチェコの音楽家である。今、ブラダンコチのチェロのCDをプロデュースしているので、チェコの音楽については気になっている。ヤナーチェクはオペラはいくつもあるが、選択のミスだったと思う。
今回、サイトウ・キネン・オーケストラが選んだコンサート・プログラム、スメタナの交響詩「わが祖国」を聞けばよかったと後悔している。スメタナもチェコの音楽家である。民主化運動「プラハの春」や、1989年のビロード革命のときには、このスメタナの交響詩「わが祖国」が共産党に立ち向かう民衆の心を支えたと聞いた。
来年を期待しよう・・・。
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