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2008年9月26日 (金)

「いいかげんが いい」

ついに「いいかげんが いい」の脱稿が終わった。いよいよ10月24日、集英社より発売される(税込1000円)。なかなかの出来栄えだと思っている。

北京五輪女子マラソンで金メダル候補を期待された野口みずき選手が欠場し、土佐礼子選手は途中棄権。男子の大崎悟史選手は左股関節の痛みのため欠場した。

本番に勝負をかけなければいけないのに、その前にかげんを忘れてやりすぎて、本番のオリンピックに出ることさえできない。屈辱である。

それに比べると男子100メートルリレー銅メダルはなんとも見ごたえがあった。まあ、結果論かもしれないが、走った後がいいのだ。

末續慎吾選手の言葉が一番はしゃいでいて好きだった。
「夢中でした。おもしろかった。まるで、おもちゃをもらった子どもみたい

朝原宣治選手も、「楽しむのを忘れないようにチェックしてやってきた。最高に気持ちがよかった。夢のような空間を走りました」
いい言葉である。もう歳は限界を超えているのに、上手に「かげん」を考えながら今の最高の力を発揮した。

「いいかげん」の極意を持つ必要がある。日本人は「かげん」を越えて全力投球しないと認められない社会に生きているので、ついつい無理をしてしまう。紙一重の話だが、「いいかげん」が必要なのである。

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