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2008年11月21日 (金)

「社会的常識」欠落しているのは、麻生さん、あなただ

11月19日、首相官邸で全国知事会が開かれた。
医師確保などに関連し、麻生首相は「自分で病院を経営しているから言うわけではないが、医師の確保は大変だ。もっとも社会常識がかなり欠落している人が多い。とにかくものすごく価値観が違う。そういう方をどうするか、こういう話を真剣にやらないと・・・・」
と述べたらしい。

たしかに、変わった人がいることは事実である。
しかし、どんな世界にもそういう人はいるというのが、世の中の前提ではないだろうか。
そういう意味で、政治家も社会的常識の欠落者が多いように思う。
とくに麻生さん、あなたが、いちばん社会的常識が欠落しているように思えてしかたない。

Pb140340 首相がこういう発言したらどういうことになるのかを考えて、普通の大人は、配慮するのである。
まして、あなたたち政治家リーダーのおかげで、日本の医療崩壊は間近に迫っている。
こういう状況に追い込んだのは、毎年2200億円の社会保障費の抑制をしている、あなたたちである。
先進国のなかでもっとも医療費を使わない国にしてきた、麻生さん、あなたたちが病院医療の崩壊を起こさせているのである。

あなたは、麻生財閥で、病院も経営している。
経営者として、医師は操りにくい人間だと、あなたは思っているのだろう。
かつて炭鉱やセメントなど、あなたはたくさんの会社を経営してきた。
昔の職種は、あなたにとっては牛耳りやすかったのだろうか。

医療評論家や医療従事者、そして医療を受ける国民が言うのは自由である。
しかし、首相の発言としては、あまりにも悲しい。謝罪すればすむというものでもない。
いま病院の医師たちの多くは、燃え尽きそうな状況のなかで、必死に、誠実にこらえている。
その医師たちの、最後の土俵際のふんばりを、首相がけたぐってどうするのだ。

またまた、この国はどうしようもないリーダーをもってしまったようだ。

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