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2008年11月14日 (金)

おそまつ麻生くん

政府の追加景気対策の柱、総額2兆円の生活支援定額給付金が迷走している。
もともと意味のないことをするから、こんなことになるのである。

みんな言うことが違って、何がなんだかわからない。
全所帯に給付といったり、高所得者は辞退してほしいといったり。
だいたい、辞退するルールなんてありえない。
市町村の窓口は、大混乱が予想される。
世の中をあやふやにしてしまうルールは、絶対によくない。
結局、いまの日本の経済状態を麻生さんはわかっていない。

日本はお金がないわけではない。1500兆円の貯金をもっている。
その国民が、なぜお金を使えないのか。
この国を信じていないからである。

自分の老後や病気をしたときに、この国は自分を守ってはくれないと思っている。
信じられない体制のままでは、いくらお金を配っても、預貯金になるだけだ。
2兆円をばらまいても、おそらく消費に使われるのは5000億円といわれている。
こんなお金の使い方は、愚の骨頂である。

2兆円を使うことで、20兆円の財政効果を生むような使い方をしなければいけない。
それには、この国を信じられるような、熱いメッセージが必要だ。
そして、医療や福祉、教育、子育てなど、命の根幹を支えるための国づくりに、舵を切っていく勇気が必要だ。
安心して子育てができ、がんになってもがん難民にならなず、老いても自分らしく生活できる。
そんな信頼があってこそ、国民の消費マインドはおきてくるのだ。
それをしないで、バラマキをするから、こんなことになるのである。

でも、貧乏をしたことがない麻生さんには、わからないだろうな。
居酒屋でカンパイしてみせただけでは、庶民の気持ちはわからない。
金持ちのぼんぼんとして育った、そういう人が、ずっとリーダーだったこの国の悲劇。
ちょっともう、うんざりである。

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