教科書にない一回だけの命の授業
八ケ岳の紅葉を見ながら、白樺湖を越え、上田市にある依田窪南部中学に「教科書にない一回だけの命の授業」をしにいった。
年間何回か、中学校や高校で、子どもたちに命の授業をしている。
これは僕のライフワーク。
ちょうどこの日は、父兄参観日だという。
僕の『雪とパイナップル』の絵をカラーコピーしたものが、黒板にたくさん貼られていた。
僕も父兄に混じって、後ろのほうで授業を見せてもらった。
子どもたちは必死にディスカッションをしていた。
感激した場面や、感想を述べ合っていた。
ひとつの絵本を通して、この教室にあたたかな風が吹くかなあ--。
そう思うと、作者の僕はうれしくなった。
体育館には、子どもたち約250人と、父兄や地域の市民の方たちが250人集まり、田舎っぽい、いい講演会が行われたと思う。
特殊学級の子どもたち4人が、玄関まで見送りに来てくれた。
『雪とパイナップル』の絵本を、先生は何度も何度も、読み聞かせたという。
忙しいなかで、来るのをずいぶん迷ったが、やっぱり来てよかったと思った。
たくさんの生徒が見送ってくれた。
僕の車が出ると、何人もの子どもが車と一緒に走って、手を振ってくれた。
地方だからこそ残っている、あったかな風が、たしかに、たしかにあると、僕は確信した。
<写真は、教室の授業風景>
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