鎌田劇場へようこそ!(6)『ご縁玉 パリから大分へ』
今日は、映画好きの鎌田が勝手にお送りするカマタ映画祭り!!
最近、観た映画のうちおすすめしたい作品を紹介していきます。
では、第一弾はこちらから!
★『ご縁玉 パリから大分へ』
泣いた、泣いた。
何度も、何度も心を揺さぶられた。
いい映画である。
11月15日のNHKニュースで、この映画が紹介された。
全国放送のニュースで紹介されるというのもびっくり。
それくらいいい映画で、試写をみると、みんなたくさんの人に観てもらいたいと思ってしまうのだろう。
大分シネマで先行上映した後、来月20日まで東京の渋谷ユーロスペースで公開する。
2009年には佐賀シアターシネマで公開される予定。
養護教諭をしていた山田泉さんは、2000年に乳がんを発症した。
温存手術を受けたが、2005年再発、さらに2007年がんが転移した。
乳がんと闘いながら、山田さんははじめての海外旅行にいく。
フランスでチェリストのエリック・マリアに出会う。
監督は、江口方康。ドキュメンタリー映画である。
映画はドラマチックに展開していく。
エリック・マリアは、山田さんの人間性に魅了され、日本を訪問する。
山田さんはエリック・マリアを恵まれない子どもの施設に連れて、大分へ行く。エリック・マリアは、ベトナム生まれの孤児であった。
次々につながっていく人間のおもしろさ、すごさが、あったかな空気のなかで伝わってくる。
エリック・マリアの母も、乳がんで亡くなった。
お母さんには何もしてあげられなかった。
山田泉のからだにチェロを置き、ゆったりといやしの音楽を奏でていく光景は圧巻である。
どんな人が観ても、ハズレなし。
ぜひ、ぜひ観てもらいたい映画である。
いま発売されている「月刊がんサポート」で、山田泉さんと鎌田の対談が、巻頭で取り上げられている。
山ちゃんの人間的な魅力のおかげで、読み直しているだけで、目頭が熱くなるような、熱い対談をした。
こちらも、ぜひご覧ください。
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