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2008年12月 8日 (月)

鎌田實といくドリームフェスティバル イン 上諏訪

旅をあきらめない、夢をあきらめない―
そんなキャッチフレーズで、4年間、温泉旅行をやってきた。2_2
脳卒中になっても、障害があっても、加齢があっても、がんがあっても、どんな病気があっても、
旅を楽しみたい、わくわくしたいという人をお手伝いします、というコンセプトだ。

こころとからだをウォーミングアップしよう、という切り口で、3日間、晩秋の上諏訪を楽しんでもらった。
諏訪湖畔を散歩し、ワカサギ釣りをし、マッサージを受けたりした。
迫力ある千発の湖上花火を、毛布にくるまって鑑賞し、感動した。
原田泰治美術館に行き、大村みのりの叙情歌を聴き、みんなで歌い、踊った。
そして、食べた。

Jpg_2 今回は、鎌田が上諏訪温泉のホテル華乃井の料理長にお願いをして、
朝も夕も、健康にこだわった食事をつくってもらった。
1日目の夕食は中華。
クラゲの冷菜、えびのチリソース、ホタテ、モンゴイカ、タイ、カニの爪、ふかひれスープ(=写真)。
ぜんぶ魚を中心に組み立ててもらった。

2日目は和食で、魚と繊維と色素を意識したメニューだ。
キノコがふんだんに使われている。3_2 

アンチエイジングにはヌルヌルがいいということで、ふかひれやオクラ、納豆などを、朝食や夕食のなかに上手に使ってもらった。
クエン酸は疲労をとるということで、中華料理のかゆも、ポン酢で食べてもらう工夫もした。
おやつには、鎌田から参加者へのプレゼントで、僕が毎日、牛乳と割って飲んでいるシトラックスというクエン酸を試してもらった。
というわけで、こだわりのある三日間、健康の食を堪能してもらった。

Photo_4 137人が参加してくれた。
サポーターは27人。自分でお金を出して、障害者の旅を応援してくれるボランティアなんて、本当にすごいと思う。
この旅の企画も4年目になると、顔見知りも多くなる。
たくさんの人たちと再会した。

みんないい顔をしている。にこにこなのである。
79歳で障害のある女性と結婚した志の高い男や、『いいかげんがいい』の中に「男前の生き方」と書いた障害者を囲む友人がまたまた関西からやってきた。
今度はもう一人仲間を増やしいた。
小学校のときの友情が、年をとっても、障害があっても、何も影響を受けず、ゆうゆうと続き、楽しんでいる。
なんともあったかい旅である。
ご主人がいろいろな難病になった夫婦も来た。
ちょうど同じ年代の女性たちと同じテーブルを囲んだ。
みんなで喜びや愚痴を語り合ったりしながら、笑ったり、泣いたり。
4年間、このドリームフェスティバルのハワイ旅行や温泉旅行にずっと参加してくれ、車いすからついに歩いて、今年はハワイで僕の立会いのもと、金婚式を行った上山さん夫妻も、元気に参加してくれた。
「5年後のエメラルド婚を目標に生きる」と、ニコニコ顔で話してくれた。
どんどんいい顔になっていく。
病気に負けてない、人生に負けていない、と実感した。
旅はいいなと思う。

4年間やってきてよかったと思う。1_4
こんなたいへんなことをよくやるなとよくいわれるが、 
この感動は何にもかえられない。
旅はすごいな、と思う。

来年は5月30日夜か、31日朝の出発の予定で、新しい企画「鎌田實とグァムへ行こう」が企画されている。
どんな重い障害があっても、がんがあっても、人生をあきらめる必要はない。
旅を楽しむと、こころがあったまる。
こころがあったまると、副交感神経が刺激されて血管は拡張し、血圧は下がり、循環はよくなり、リンパ球は増えて、免疫力はあがる。
一緒にいい旅をしよう。
ちょっと足腰が弱った人も大歓迎。
バリアフリー旅行なので、安心できる。

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