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2008年12月 6日 (土)

核燃料サイクルの導入に疑問

東北の女川原発でのプルサーマルによる発電実施にむけて、地方自治体に申し入れが行われはじめている。
着々と世界が撤退したプルサーマルを、日本では推し進めようとしている。

九州の佐賀県にある玄海原発、四国の愛媛にある伊方原発、福井県にある高浜原発、静岡県にある浜岡原発については、地方自治体がすでにプルサーマル計画導入を了承している。
プルサーマルとは、原発からでる使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し、ウランと混ぜて、混合酸化物燃料をつくり、再び原発の燃料とすることである。
お金も余分にかかり、危険も高まる。
青森県の六ヶ所村にある核燃料再処理工場は、本格操業が大幅に遅れている。
実際のところはまだまだハードルが高いのである。

今年7月、僕はチェルノブイリ原発事故を起こした、ベラルーシ共和国にあるベトカという村を訪ねた。
事故後22年たった今でも、60~100キュリー以上の汚染地域が一帯に広がり、新規の体内被曝をしている患者が、人口2万人強の町で、年間56人発生している。
原発の事故は怖い。
あいまいなまま、安易にプルサーマル導入計画がすすんでしまうことは疑問である。
できるだけオープンな形で科学的な話し合いがもたれ、導入することのプラス、マイナスを検討すべきと思う。

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