出生率が2を越えた村
長野県でいちばん合計特殊出生率が高いのは、下條村。
2.04である。
全国の平成18年の平均は1.32。
長野県の平均は1.44。
下條村は、かなり高い。
この村は、人口が4216人。
しかし、過疎ではなく、毎年少しずつ人口も世帯数も増えている。
電車やバスなど公共機関はほとんどない。
バスは飯田まで片道30分。一日2往復しかない。
村の診療所がある。
重い病気になれば飯田市の病院にいく。
出産も飯田市内の病院で出産することが多い。
なぜ、出生率が高くなったのだろうか。
若者の定住促進プロジェクトを行っている。
平成16年度から、幼児から中学生までの医療費を無料化した。
19年度には、保育料を一律10%引き下げた。
若者の定住促進住宅を整備し、同時に集合住宅のまわりに周辺環境整備を行って、若者たちが住みやすいようにした。
家賃は3万6000円で、駐車場が2台ついている。
なかなかすてきな集合住宅なのである。
共働き世帯などの子育て支援として、延長保育や学童保育を実施した。
都会的な楽しみができる施設として、いきいきランドをつくり、フィットネスや母子ふれあいコンサート、図書館なども充実してきた。
財源を確保するために、村は昼休みの一時間、消灯した。
村の施設を土足厳禁にして、清掃代も節約した。
合併処理浄化槽の導入をはかり、毎年1億5千万円も浮かした。
道路づくりも村人でやる。
村が生コンなどの資材を提供し、村人が道路をつくったり、補修するようになったのだ。
費用も5分の一におさえられるようになった。
村の職員も、50人から35人に減らした。
若者が増えて、明るさと元気がある村というイメージが定着してきた。
若い人口が増えてきたら、誘致企業が3社やってきた。
100人規模の会社だ。
定住のための宅地造成分譲もはじめた。
やればできるのである。
麻生さん、一回、下條村に行って、勉強してみたらいいと思う。
そして、麻生さんの口から、あたたかな国づくりの物語を、語ってもらいたい。
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