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2009年1月11日 (日)

鎌田實 日本経済への提言⑤

~~介護は雇用問題を解決するカギ~~

介護は、“やっかいもの”として扱われている。
小泉さんも、投げだしてしまった二人の首相も、いまの麻生さんもみんな、介護費を抑制することしか考えてこなかった。
ぼくは逆手にとって、考えるべきだと思う。

介護はいま人手が足りなくて、日本中で介護崩壊を起こし始めている。
どこかの施設やどこかの地方域で、限定的に不足しているというのではなくて、全体的に、どこもかしこも人手が足りない。
介護の人材を育てる学校も、欠員がものすごく多くなっている。
介護の専門家になる人が少ないのだ。

一方で、職を失う人たちが増えている。P1010412
その人たちを介護の世界に送り込むのはどうか。
職を失った人たちが、ヘルパー2級のライセンスとって、介護の仕事をはじめる。
介護は、やりだせばおもしろいのである。
あったかくなるのである。

派遣切りにあった人たちのインタビューを、テレビで見ることがある。
彼らの多くは、礼儀正しく、誠実そうで、見ていて胸が痛くなる。
けっして「働く意欲が人たち」などではない。
こういう人たちのなかで、介護の勉強してもいいという人たちには、介護のプロになれるようなチャンスをもうけてはどうか。
彼らも、介護の仕事をすることによって、今までの派遣の仕事よりは間違いなく給与は上がる。
そして、彼らの生活が安定すれば、よい消費者になり、資本主義はいい回転に入っていくのである。

麻生さん、2兆円をただばらまくのでなく、もっと有効に使うべき。
たとえば、国は、市町村にお金をまいたり、人を雇って、雇用を生み出す。
家を失った人には、とりあえず、廃校になって使わない小学校などを利用して寝泊りをしてもらう。
そして、数カ月中には給与をためてアパートを借りられるようにする。
2兆円を使えば、生活の確立をしてあげることができるはずである。

市町村も、国からもらった2兆円の一部を補助金にして、各市町村で、介護で働く人たちを数十人単位で雇い、地域の介護力をあげる。
はじめはライセンスがなくても、補助員、研修生というかたちで現場で働くのでもいいと思う。
ヘルパー2級は集中すれば、短期間で取得できる。
そこから本格的な介護のプロを目指す人たちがでてきてもいいのではないか。
みんながみんな介護という仕事に合うかどうかは別問題であるが、一度しんどい思いをした人たちは、その分、あたたかな心で、障害者やおとしよりに接することができるのではないだろうか。

介護は、“やっかいもの”なんかじゃない。
介護こそ、この国の経済を救うし、この国で生きていくことに迷っている派遣の人やフリーターたちを救うカギを握っている。

麻生さん、このプログをみてくれるといいなあと思う。
これまでの自民党にはないような、ダイナミックな発想の転換をしてみてはどうだろう。
麻生さんが、気持ちをちょっと変えれば、国民はまだまだ麻生さんについていくと思う。
麻生さん、勇気をもって方向転換しよう。
いらない道路をつくって公共投資をし、経済を動かすなんて古い自民党的な考えは、はやくやめたほうがいい。

年末年始と、ブログで展開してきた日本経済への提言が大好評。 Photo
鎌田流経済対策は、ほうぼうから興味津々の声があがっている。
月刊誌「潮」2月号の、日本再生の条件という特別企画のなかで、カマタが「介護こそ雇用問題の解決のカギ」と、どんと提案している。
こちらも、ぜひ、お読みください。

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