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2009年1月20日 (火)

鎌田實 日本経済への提言⑭

~~グリーン・ジョプを~~

昨年夏、太陽光発電を岩次郎小屋の屋根に取り付けた。
発電した電気は、1キロワット23円で電力会社が買ってくれる。
ドイツでは1キロワット90円で電力会社が買ってくれるのに対して、ずいぶん違いがある。
今年から太陽光発電を取り付けると、補助金がでる制度もやっとつくられたが、もっと大胆な政策が必要なのではないか。
日本の太陽光発電を、世界のナンバーワン企業にするためには、まず国内での消費をおこさなければならない。

明日、大統領に就任するオバマは、この10年間で、15兆円をエコに投入し、約500万人の雇用を生み出そうとしている。
EUも2020年に自然エネルギーの比率を20%にするという目標をたてている。
英国は、2020年までに10兆円を投資して、風車を7000基建設するという。
ドイツは、自然エネルギー分野の雇用を25万人に増やし、2020年には自動車産業を上回る労働者をつくる算段だといわれている。
フランスでも、50万人の雇用創出を考えているという。

では、日本はどうか。
自動車産業にもお金を投入していいから、今回のような派遣の切捨てをさせないで、ワークシェアをさせながら、世界最先端のエコカー作りをさらにすすめる大胆な施策を講じるべきだと思う。

電力会社の言いなりにならず、原発エネルギーではなく、自然エネルギーをもっと増やそう。
そのためには、自然エネルギーの買取価格を、ドイツ並みに高く設定する必要がある。

麻生さん、電力会社の言いなりになってはいけない。
自然エネルギーを増やすということを、日本は高らかに掲げよう。

前回、政治にとっても経済の立て直しにとっても、「愛」が必要であると述べた。
国民を愛すること、そして、自然を愛すること。
どうも、このへんに経済危機を脱出するヒントが隠れているような気がする。

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