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2009年1月20日 (火)

ブラダン・コチのおもてなし

「わが人生、最良の瞬間、輝ける30人の幸福論」
文芸春秋2月号の特別企画である。

ぼくも寄稿している。 2_2
ぼくの最良の瞬間とは、何か―ー。

ぼくは人に支えられる人生を送ってきた。
子どものころは、食べるのが大変だった。
たくさんの人に助けてもらった。
食事を食べさせてもらったことも多い。

なんだかそれが身についたのか、いつも人生の大事な節々で、忘れられない食卓に招待された。
イラクの子どもたちを助けたいと思って、イラクやシリアやヨルダンを訪ねたときにも、ぼくたちが遠く日本から来たことを知ると、自分たちの大切な食べ物をテーブルに並べ、もてなしてくれた。
多くは、日々の生活を送るのも困難な人たちが、である。

最高のおもてなしは、チェルノブイリの原発事故の被害にあった地域のおばあちゃんの食卓だった。
ぼくたちが子どもの診察をしたあと、おばあちゃんは、畑仕事をそっちのけで、ありったけの食事を食べさせてくれた。

昨年、がんばらないレーベル第3弾のCD『ふるさと~プラハの春~』の制作に行ったプラハでも、チェリストのブラダン・コチから、手作りの夕食のおもてなしを受けた。
囚人となっても、自分の哲学を曲げず、民主化を成功させたチェコのチェリスト、ブラダン・コチの夕食は、シンプル・イズ・ベストであった。

彼が二日間、手間ひまかけてつくったスープ。
それに、ワインとパンと、少量のチーズ。
しかし、あたたかな晩餐であった。
ぜいたくをしないブラダン・コチの生き方がまざまざと感じられた。

友人ブラダン・コチが、3月13日、東京の津田ホールでチャリティーコンサートを行う。
ぜひ、聴きにきてください。
彼の音楽でのおもてなしを感じられるはず。

コンサートについては、鎌田實ホームページをご覧ください。

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