鎌田實 日本経済への提言22
~~麻生さん、国民に安心感を与えよう~~
主要先進国17カ国の民間調査機関が行った国際調査で、世界的な金融危機を受け、もっとも経済の先行きに悲観的なのは日本であることがわかった。
「今後3カ月間で、経済が良くなる」と答えた日本人はわずか2%。
反対に「悪くなる」が70%に達している。
金融危機の張本人であるアメリカでも「悪くなる」は、46%である。
日本人は、「今後1年間の収入が減る」が45%。
銀行と株式市場の安定度についても、日本は17カ国中、4番目に低い評価をしている。
すべてにわたって悲観的な結果がでた。
麻生さんは、75兆円の経済対策を発表している。
だが、国民のこころを揺さぶっていないので、国民はその気になることができない。
調査の悲観的な結果は、それをよく物語っている。
国民のこころをもっとあたためないと、だめ。
麻生さん、漢字は読めなくてもいいので、国民のこころを読んでほしい。
国民は、日本のリーダーにこころをあたためてもらいたいのである。
どういう国をつくろうとしているのか、見えてこないことに、まず問題がある。
今回の経済対策は、GDPでは諸外国のなかで最大規模になると、いくら胸を張っても、
どんな国をつくるために、75兆円をこう使うということを明確に示していなければ、国民は安心できない。
麻生さん、国民をぜひ安心させてほしいと思う。
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