発見!特Bグルメ(43)バケツでムール貝?
シェ・ルネというフランス料理店に行った。
新橋演舞場のはす前の、ちょっとわかりにくい場所にあるが、
パリのア・ラ・クポールで外国人初のシェフとなった、モンパルナスでも有名なレストラン。
開高健は、ここのシェフである細谷さんを、ムッシュ、ムッシュと呼び、アラスカに釣りにつれていったり、ずいぶん気に入っていたようだ。
亡くなる最後のときも、ムッシュは開高健に、シャンピニオンモールというきのこを用意して待っていた。
開高健は、きのこが好きだったようである。
そのシャンピニオンモールを、結局、開高健は食べられなかった。
今年の秋には、フランスからシャンピニオンモールを手に入れて、ぼくになんとか食べさせてくれるという。
先日は、世話になっている集英社の編集者や、宣伝担当など、縁の下の力持ちで働いてくれた人たち総勢27人をここにお招きして、おいしいものを食べてもらった。
メニューは、これも開高健が大好きだった「バケツでムール貝」。
そのあとに、オマールエビ。
フランス料理なのに、こはだの酢漬け。
なんともダイナミックなシェ・ルネのフランス料理だった。
この店は、食堂みたいな雰囲気で堅苦しさがない。
ナイフの音がしても、大きな声でおしゃべりをしても、肩身の狭くならない、隠れ家のようなお店だ。
ぼくらが訪ねた五日後には、菅原文太さんも小さなパーティーを開くという。
ぼくがご紹介したのだが、文太さんは気に入って、ぼくよりも足しげく通うようになったそう。
今年の秋は、シャンピニオンモールが楽しみ!
写真は、大量のムール貝の下準備をしているところ
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