夕闇迫る小樽運河を散策
――冬が近くなるとぼくはその懐かしい国のことを考えて、
深い感動にとらえられている。
そこには運河と倉庫と税関と桟橋がある――。
『蟹工船』で知られる、小林多喜二は小樽への熱い思いをこう書いている。
貿易港として、ニシン漁の基地として繁栄した小樽。
しかし、その後、小樽は斜陽へと向かっていく。
美しい運河の風景。
氷のランタンのなかに、ろうそくの火が揺らいでいる。
北一ガラスでは、ちょうどピアノの生演奏が行われていた。
昔、酒蔵だった石造りの洋館で、なかなか音もよい。
ランプの灯りで、雰囲気も抜群だった。
小樽の喫茶店海猫屋は、磯野商店のレンガ造りの3階建て倉庫を、喫茶店にした趣のあるお店。
小林多喜二の小説のモデルにもなった。
なかも幻想的で、すてきである。
寒さが身にしみ、やはり古い喫茶店、さかい家でもコーヒーブレイク。
運河は、夕闇がよく似合う。
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