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2009年2月12日 (木)

乳がん検診の受診率を高めたい

毎年4万人が新たに乳がんになり、1万2000人が乳がんで亡くなっている。
日本での乳がんの発症率は、女性18人に1人。090204_2
アメリカでは、すでに8人に1人といわれている。
食の欧米化とともに、日本人の乳がんが著増していることを考えると、なんとかしていかなければいけない。
そのためには、まず乳がん検診を受けることが大事である。
乳がんは、検診の受診率を50%に上げると死亡率を大きく減らすことができるといわれている。
だが、日本の乳がん検診の受診率は22~23%しかない。

アメリカではがん撲滅宣言をした1970年代に、20兆円のお金が投じられた。
日本ではがん対策基本法ができても、関連予算も含め、がんに対する対策費は500億円くらい。
お金のかけ方が決定的に違う。

0902043 ただ、アメリカではがん撲滅をねらって、20兆円をかけたが、結局、がんは撲滅できていないという限界も悟ったということである。
がんという病気は、そういう病気。
だから、できるだけ早期発見をすることが重要になる。
そして、すべてが治るとは思わないこと。
治らないがんでも、上手につき合うことが大事なのである。

がんが再発すると、きちんと診てもらえないなんてことは、なんとも納得のできないことである。
がん難民が生じない国にしていかなければならない。

貧弱な日本のがん対策。
第一歩は、乳がん検診を受診することだ。

写真は、早朝のスキー場。
朝7時から、富士見パノラマスキー場の4キロのダウンヒルを5本滑った。

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