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2009年2月 5日 (木)

鎌田實 日本経済への提言⑱

~~仕事を創出しろ~~

マルクスは『資本論』のなかで、資本主義経済が進めば進むほど貧困がつくり出されるといっているが、まさにその通りの惨状になってきた。
3月までの半年間で、日本では40万人の製造業にかかわっていた派遣労働者などが職を失う。
大変なことである。

麻生首相は、国会で、失業保険をもらいやすくできるように制度改革すると表明した。
もちろん悪いことではないが、大事なことは、安心して失業できる状況をつくるのではなく、失業しない社会をつくることである。
仕事の創出を最優先するべきである。

介護の世界は、小泉首相のおかげで、崩壊寸前である。Dsc01972_2
人手が足りなくて困っている。
5万人ほど確保するには、介護ヘルパー2級のライセンスをとる間、生活の保障と受講料の保障をし、仕事の斡旋をすることがまず、大事である。
そして、さらに環境の時代を意識した、新しい産業へ人を促すことである。

以前、このブログでも書いたが、太陽光発電を本気で普及させるなら、自家発電の電気の買取価格を、現在の4倍であるドイツ並みに引き上げるべき。
同様に、エコカーを本気で普及させ、また日本がエコカーで世界トップを目指すならば、国も企業も全力を傾けるべきである。
世界の最先端を走れるような、新しい研究には助成が必要だ。
エコカーは、電池の性能が命であるから、その開発はとくに重要だ。
全国のスタンドで、充電できるようなインフラも必要である。
そういうことにお金の投入をして、日本がこの1、2年の間に、エコカーの部門で、一気に世界の先頭を走れるようにするのである。
もちろん、それにともなう雇用も生まれる。

自動車業界は、できるだけ雇用の確保に内部留保資金を投入すべきである。
ある企業などは10兆円を超えるような内部留保金があると聞く。
企業も国も、雇用の創出に全力を傾けるべきなのだ。
この国を守るために、みんながひと肌脱がなければいけない。

写真は、岩次郎小屋から。八ケ岳に朝陽が昇る

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