鎌田實 日本経済への提言⑳
~~流民をつくるな~~
派遣切りが行われ、行き場がなくなって、ふるさとにも帰れない若者たちが続出している。
「住所不定」にしないであげる方法を考えるべき。
デフレで人や社会が豊かになれるわけがない。
給料が下がって、ものの値段がもっと下がれば、差引勘定、生活がしやすくなるという考えもある。
反対に、給料が上がって、物価がもっと上がれば、個人の収入は減る。
だが、少しつらいけれど、物価が上がり、軽いインフレが起きているほうが、社会はまっとうになる。
雇用を生み出し、流民を減らすことができるからである。
インフレを起こすためには、日銀の発行する貨幣だけでなく、政府も貨幣を発行するのも方法だ。
政府の発行したお金を、国民に20万円ずつくらい配って、みんなに使ってもらえば、インフレは起こる。
と同時に、こういう邪道に走れば、円は下がる。
下がっていい。
少し円安にもちこむことができるからだ。
いまドルは、ドル高の虚像がつくられていたが、化けの皮がはがれていくたびに、ドルは評価が下がり、安くなっている。
ドルが安くなれば、円は本来の力以上に円高にもちこまれていく。
その円高を防ぐためにも、政府の貨幣の発行などの方法で、少しだけインフレにもちこむことが大事なことだと思う。
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