第2回鎌田塾で、地域の健康づくり運動を学ぶ
夜、第2回鎌田塾が開かれ、約30人に研修医が集まった。
ずっと食生活改善推進委員をしてきた、90歳の原ますよさんが出演してくれた。
35年前、ぼくらは地域の健康づくり運動を展開してきたが、原さんたちがすすめてくれた食生活改善の運動は、車の両輪だった。
公民館で、食生活改善推進委員の人たちのお手伝いをもらって、健康にいい食事が並んだ。
ずんだのもち、諏訪湖のワカサギのごま揚げ、鯉の煮物、鶏肉の黒酢煮、豚肉の煮物、トマト寒天、寒天ファイバーのジュース・・・。 信州ではおなじみの塩イカも、よく塩出しして、酢で味付けして、キャベツであえて出てきた。
塩イカは塩蔵食品で、高血圧や脳卒中には大敵であったが、工夫次第で塩を減らし、おいしく食べられる。
ごはんには、寒天を混ぜ、食物繊維もたっぷりとれる工夫をしていた。
35年前から、原さんたち食生活改善推進委員のおばさんたちは、ぼくらのアドバイスをもとにして、
塩分を控え、魚と豆を中心にしてタンパク質をとり、ごまやきのこ、きれいな色の野菜などをたっぷり使った料理を地域に広げてきた。
その積み重ねの結果、長野県は、脳卒中を減らし、日本一の長寿地域になっていったのである。
鎌田塾では、90歳の原さんの話を聞きながら、おいしくて健康にいい、たくさんの料理をいただいた。
若い研修医たちにも、健康づくり運動を担ってきた住民のパワーが伝わったと思う。
幸せな集まりだった。
次回第3回の鎌田塾は、夏。
諏訪中央病院のハーブガーデンで、グリーンボランティアと、病院とボランティアについて語り合いたいと思っている。
研修医たちには、病院のなかで指導医たちから教えられることとはちょっと違う刺激を与えてあげたいと思っている。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- ほろよい勉強会(2024.07.19)
- 野菜の王様ブロッコリー(2024.05.16)
- 睡眠を妨げない排泄ケア(2024.05.15)
- 記録更新65キロ(2024.02.13)
- 日刊ゲンダイ(2024.01.28)