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2009年4月16日 (木)

日銀に行ってきた

日銀の副総裁格といわれている審議委員との対談があった。
審議委員は、政策金利などを決めたりする、日本の金融の舵取り役である。
2回の政策金利の利下げや、コマーシャルペーパーや社債の買取など、最近、積極的な金融危機対策を行っている。

母校都立西高の同級生の女性が、日銀の審議委員をやっている。
高校時代の超エリートと、超落第生との対談はおもしろかった。090412

対談が終わって、ぼくは初歩的な質問をしてみた。
国債をたくさん発行すると、なんで長期金利があがるのかとか。
このブログにも書いたが、救国国債を発行して軽いインフレにしていったら、経済はよみがえるのではないか、というぼくの提案には、すぐに「鎌田さん、だめよ」と言われてしまった。
「鎌田さんが大事にしているお年寄りや生活がギリギリの人たちは、インフレになると生活苦がさらに悪化していく。やたらインフレの方向にもちこめば、弱い人たちが苦しむので、そんな危険な賭けはできない。
しかも、国の借金は明らかなので、戦争中に行った救国国債のような、この国を救うためと国民に呼びかけて、やたらな量の国債を発行することはいいことではないのだ」と、言下に否定されてしまった。
うーん、たしかに、そう。
ほんのわずかなインフレで、止めることはできないんだろうなと思った。
制御できないインフレがおきれば、大変なことになる。
よくわかった。

だからといって、今のように安売りが行われて、ものの値段がどんどん下がり、デフレがおきていけば、雇用の創出も難しくなる。
いっとき生活しやすくなる感じがするが、経済は浮上しない。
デフレにもならず、インフレにもならない、難しい舵取りが必要なのだということがよくわかった。

090412_3  日銀の古い文化遺産のような建物の廊下には、かつて日本の危機を救った「前川レポート」の前川総裁の絵が掲げられていた。
内需拡大を本気で考えないといけないことはまちがいない。
そうしなければ国民の幸福感にはつながらないのである。
外需ももちろん大事であるが、このピンチを脱出するためには、内需の拡大が大事である。
内需に刺激を与えるような政策が必要なんだろう。
そのために、どうしたらいいのか、という対談をした。
ウエットな資本主義の話をした。

対談をお楽しみに。

写真は、岩次郎小屋に咲くヒメコブシ(上)とラッパスイセン。

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