日光で蓄音機を聴く
明治の館の游晏山房というレストランで、テールシチューとビーフシチューを食べた。
2週間かけてつくるというデミグラスソースは、実に濃厚でおいしい。
明治の館の3階には、蓄音機ギャラリーがある。
1900年にエジソンがつくった蓄音機で、円筒形のロールのレコードで音楽を聞かせてもらった。
世界初のディスク盤蓄音機も、聴かせてもらった。
1920年代の蓄音機になると、ステレオの臨場感に匹敵するような音質になっている。
アメリカで開発された蓄音機が、日本ビクターの前身ニッポノホーンという会社で音が改善されていく。
サッチモのSP盤を、1920年代の蓄音機で聴くと、当時が髣髴されてくる。
この明治の館は、蓄音機を日本にはじめて紹介したF・W・ホーンの別荘として建設された館を、そのままの形で、しゃれた洋食レストランにしている。 当時のツーバイフォーの造りで、すばらしい音の響きがある。
おいしいものを食べ、すばらしい音楽を聞かせてもらった。
エジソンが、音楽性の高いものよりも、記録にこだわり、ロールのレコードにこだわったことが、その後、ビクターやコロンビアに負けていく原因となる。
エジソンは、針もダイヤモンドやサファイヤにこだわっていたようであるが、新しい感覚で、音をどのように表現するか考える姿勢に欠けていたようである。
エジソンは思い込み、こだわることによって、時代に取り残された。
すばらしい音楽を聴きながら、古いものを大事にしながら、つねに新しい感覚を取り入れることが大事だと思った。
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