体が喜ぶヒント⑥
~~塩分は控えめで~~
冬に漬けた野沢菜漬けが初夏になってすっぱくなると、地元では煮て、赤唐辛子をいれる。
これが実においしい。
35年前、ぼくが東京から赴任したころ、長野県は秋田に次いで、日本で2番目に脳卒中が多かった。
長野県には当時17の市があったが、なかでも茅野市はいちばん脳卒中の多い市だった。
健康づくり運動が始まった。
保健師さんと医師会の先生と病院の医師、それに保健補導員という住民の健康ボランティアの人たちがチームをつくり、健康づくり運動を展開した。
減塩運動を展開していったことが、大きな成功につながった。
脳卒中が激減していったのである。
タクアンが1枚1グラム、梅干が1粒2グラム、みそ汁が1杯1.5グラム。
3食でタクアンを3枚ずつ食べれば、それだけで塩分は9グラムである。
それにみそ汁を朝と夜1杯ずつ飲むと3グラム。
あわせると12グラムになってしまう。
厚生労働省は1日の塩分の摂取量は10グラム以下になると、高血圧は減り、脳卒中や心臓病は激減するとしている。
日本食は健康食であるが、塩分が多くなることが最大の欠点である。
沖縄が健康長寿王国を長く守ってこれたのは、塩分摂取量が1日9.7グラムであったからでもある。
都道府県別でいうと、10グラムを切っているのは沖縄しかない。
塩分の摂取量が少ないことは、今後、沖縄が長寿王国に復活する可能性もある。
まず、薄味をこころがけてみよう。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- ほろよい勉強会(2024.07.19)
- 野菜の王様ブロッコリー(2024.05.16)
- 睡眠を妨げない排泄ケア(2024.05.15)
- 記録更新65キロ(2024.02.13)
- 日刊ゲンダイ(2024.01.28)