新型インフルエンザに負けない⑩
~~マスクより、ワクチン生産を~~
政府が11月までに2000万人分の新型インフルエンザワクチンを用意できると発表した。
ぼくは、5000万人分を用意すべきと思っているが、今回の政府の対応は、数こそ少ないが、まあまあ上出来。
季節性インフルエンザのワクチンも、今年の冬には昨年並みの数が用意できつつあると聞いている。
これもたいしたものである。
マスクを24時間体勢で増産するより、ずっと大事な対応だと思う。
舛添さんえらい。
しかし、今回の新型インフルエンザが、今後最も注意しなければらない本丸の鶏インフルエンザの予行演習だと考えるならば、やはり5000万人分のワクチンを生産できるシステムくりが必要である。
いままでワクチンは、半年間で3000万人分くらいを生産できるといわれてきた。
今後は、生産能力を大幅にアップさせる必要である。
ウイルスの同定後、4ヶ月で新しいワクチンを生産する、すばやい体制づくりも必要である。
そのためのお金は、国が援助してもいいはずである。
ワクチンは、世界中で必要になるから、5000万人分という数字は決して過剰にはならないと思う。
日本で余ったワクチンをほかの国に販売したり、作り方を教えたりすることによって、世界の命を守りながら、資本主義社会のなかで利益をあげることだってできるわけである。
もしかしたら、これが日本の新しい役割になるかもしれない。
ワクチンは、パンデミック対策に不可欠なのである。
国民の半分以上が新型インフルエンザに感染したり、ワクチンをすることによって、新型ウイルスにふれてしまえば、ある程度免疫力がつく。
新型はもはや新型ではなくなっていく。
このようにできるだけ新型インフルエンザを暴れさせないようにつきあっていくことが、新型インフルエンザから命を守る方法になるのだ。
スペイン風邪は1918年に発生し、翌19年冬が最も死亡率が高かった。
これを今回の新型インフルエンザに当てはめると、2010年の冬は特に注意が必要だ。
したがって、この冬は今回の政府の対応でいいと思うが、2010年に冬に備えて、やはり5000万人分のワクチンを生産できるシステムをつくっておくべきだと思う。
写真は、岩次郎小屋のベランダの木。
庭に生えていた木を切りたくなかったので、ベランダを作るときに、穴をあけて木を守った。その木が健気にも、美しいピンクの花を咲かせている。
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