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2009年6月25日 (木)

新シリーズ・岩次郎小屋の四季

0906 今年初めての鶯の鳴き声を聞いた。

岩次郎小屋の庭には、鳥がいっぱい集まってくる。
この庭にかけた巣箱から、巣立った鳥もいるはずだ。
周りの畑には雉が巣をつくって、キーンキーンと鳴いている。

パートナーとつれだって飛んでいた小鳥が、パートナーに気をとられ、岩次郎小屋に飛び込んできた。
気を失って、上向きに倒れた。
サトさんがすぐに近くまでいき、意識を回復させようと、足でとんとんと振動を与える。
20秒ほどで小鳥は立ち上がるが、5分ほどキョロキョロしていて飛び立てない。
骨折しているのではないかと心配して見守っていると、8分ほどして1メートルほど飛び、また5分ほど休んでから大空へ戻っていった。

生命の息吹が感じられる季節である。
木は新緑になり、花を咲かせている。
ニセアカシアの蜜のにおいがぷんとしている。

岩次郎小屋の真下のたんぼには水が張られ、田植えがすみ、カエルが鳴き出した。
もう少したつと、蛍が飛び交うだろう。
一度だけ季節はずれの蝉の声も聴いた。

夏の気配――。

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