病院を隠れ家にするな
鴻池祥肇・元官房副長官が不倫旅行をした。
これはどうしようもない男だからいいとしても、議員特権の無料のJRパスを使っていたのは許されない。
公務以外に使用するのは認められていないはずである。
もっとも問題なのは、政治家が悪いことをすると、すぐ入院することである。
政治家も政治家であるが、こういう人を入院させる病院もおかしい。
国民の目やマスコミの目から逃げるために、前日まで元気だった人が病院に雲隠れするというのは、
国民皆保険制度の医療保険を使っているとすれば、許されない行為ではないか。
医療保険の3分の1程度は国民の税金が投入されている。
不倫騒動から逃げるために、医療保険制度を使うのはおかしい。
麻生さんは、こういう人を友だちとして許してしまうのだろうか。
あなたは、なんでも許しちゃうもんね。
酒に酔っ払ってもうろう会見をした中川昭一前財務大臣もしかりである。
こういう人たちはみんな、この国がどんな状態になっているのか、感じていないんだろうな。
安倍晋三さんはこの国をなげだした。
ぼくはすぐに『なげださない』(集英社)という本を書いた。
庶民はそう簡単にはなげださないのである。苦しくなっても簡単にはなげださない。
ところが、恵まれた人たちは、不倫旅行をしたり、国の代表としてG7の会議にいって酒に飲まれてしまったり。
リーダーたちがこの国をなげだしてしまっている。
安倍さんに手紙を書いて、『なげださない』を贈ろうと思っていたら、福田さんもなげだしてしまった。
安倍さんも、福田さんも、中川さんも、鴻池さんも、みんなこの国をなげだしているように思う。
麻生さん、でも、あなたはなけださなくてえらい。
なげださないかわりに、世襲問題も本気で取り組まないし、天下り問題も本気で取り組まない。
厚生労働省の再編も自分で言い出したわりには簡単に腰砕けになってしまった。
なんだか本気で仕事をしているとは思えない。
やっぱり、リーダーとしてすべきことを、なげだしているのかもしれない。
困ったものである。
写真は、岩次郎小屋の庭。満開の白いニセアカシアの花が甘い香りを漂わせ、ハチを集めている。
紫や青の花々も一斉に咲き出し、涼やかな色で目を楽しませてくれている。
信州の初夏。命の力強さを感じる季節。
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