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2009年7月21日 (火)

われわれはどこから来たのか⑪

~~奇跡の隕石~~

人類が生まれる大きなきっかけは、隕石だったかもしれない。
5億4000万年ほど前の、カンブリアの爆発とも呼ばれるカンブリア紀、水の中で、われわれ祖先は、多様化し、進化していく。
その後、4億1000万年くらい前から、陸へと上がっていく。
そして、3億6000万年前から爬虫類が地球の支配者になる。爬虫類、いわゆる恐竜が、巨大化していく。
7000万年ほど前に哺乳類が生まれる。
6500万年ほど前、恐竜の支配が終わり、そのために哺乳類が生きやすくなる。

なぜ爬虫類の支配の時代が終わったのか。
おそらく巨大な隕石が落ち、火災によって生じた塵やすすが何年にもわたって太陽の光を遮断し、植物は光合成ができずに枯れたためではないかといわれている。
3億年近い間、爬虫類は繁栄を続けていた。
そのまま爬虫類が力をもっていれば、人類がこれほど繁栄することはなかったかもしれない。

巨大な隕石が、地球にぶつかった跡は、メキシコあたりに残っている。
巨大な隕石の落下は、地球崩壊の危機である。
だが、銀河系では、木星と土星という巨大な星が、巨大な引力で隕石を引き寄せてくれているため、地球に落ちてくる数はとても少ない。
にもかかわらず、たまたま地球に落ち、それが恐竜の絶滅を呼び、われわれ人類が生まれてくるきっかけをつくった。
とすれば、奇跡としかいいようがない。

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