新型インフルエンザに負けない⑬
~~マスク大臣の尻拭い?~~
新型インフルエンザの感染者が急増している。
23日までの1週間で、患者数は15万人にのぼると報告されている。
国内で、5人目の死亡者も出た。
予想したとおり、大変なことが起こりかかっている。
新型インフルエンザの予防にはワクチンが有効であるが、国内では1700万人くらいしか、秋までに準備できないという。
ぼくはこのブログで、繰り返し警告してきたが、やはり政府に手抜かりがあった。
舛添厚生労働大臣は、次期時期総裁として呼び声が高いが、彼がやったことといったら、インフルエンザに対して緊急にマスクを増産するように、
マスクメーカーを集めて頭を下げたり、頓珍漢なことが多い。
後期高齢者医療制度を導入したのもこの大臣である。
年金問題も1年の間に解決するといったのに、まったく問題は解決していない。
苦境に立たされたときの言い逃れがうまいだけで、きちんと仕事をしているとは思えない。
今回のワクチン製造の後手に対して、まったく評価できない。
国民の命を守る仕事がされていない。
新型インフルエンザはN1H1型というタイプがわかっているので、組織培養細胞をもちいたワクチン製造体制をつくれば、国民に必要な数は半年で確保できる。
これは新型インフルエンザの問題だけでなく、今後数年の間に出てくるであろう強毒型の鳥インフルエンザへの対応にもなる点で、とても大事なのである。
にもかかわらず、政府は動かなかった。
国内のワクチンメーカーは4社。
研究所という名前がついているが、日本のワクチン製造はたいへん弱小である。
民間であるから、政府のお金を投入しにくいかもしれないが、国が貸付をするなどして、組織培養細胞を用いたワクチン製造体制を強力につくりあげるべきである。
それは、今後、強毒型の鶏インフルエンザへの対策になるだけでなく、低開発国への命の支援にもなるし、先進国にはそれを売ることによって、日本の新しい形の経済を発展させることにもつながるのである。
小泉さんは、医療のお金をしぼってきたが、これからは医療にお金をかけて、経済を復興させるような新しい企業の助成をしないといけない。
なのに、日本の首相も厚生労働大臣もそれをしなったのである。
国は、ワクチンを輸入をして対応することになるが、治験で副作用について安全性を確認している時間がないので、ワクチンで副作用がでたときには国が保障するという。
これに関しては、あまり賛成できない。
ワクチンには、メリットもあれば、あるパーセンテージ、副作用がでる可能性もある。
それらをきちんと情報公開して、国民もよく理解したうえで、ワクチンを打つかどうか国民一人ひとりが判断をしたほうがいい。
子どもに対しては、親が責任をもって判断をしたほうがいい。
諏訪中央病院の責任者をしていたときも、病院の職員にワクチンを接種する際、1000円を負担してもらっていた。
当然、病院という感染しやすい職場なので、無料でしてあげたほうがいいのではないかと迷ったが、1000円を出すことによって、自己決定が生じる。
これが大事だと思っている。
国民は、ワクチンを打つかどうかの自己決定をし、そして、こういうことを通して、自己決定する姿勢を得ていくことが大事なのだと思う。
副作用に対する保障制度は、すでに医薬品医療機器総合機構による給付金制度がある。
この制度を使えば、きちんとした保障はできるはずである。
なんでも国が丸抱えすることはおかしい。
ワクチン製造体制を整えて、ワクチンの数をそろえるという国のすべきことを怠った、尻拭いをしているにすぎないと思った。
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