発見!特B級グルメ(76)
今日も、昨日に続いて博多の特B級グルメシリーズ!
「水炊き」もこれから紹介する「もつ鍋」も定番かもしれないが、なんとなく食わず嫌いだったぼくにとっては、「発見」であった。
博多でタクシーの運転手さんにB級グルメを訊ねると、たいてい「もつ鍋」という答えが返ってくる。
ホルモンは、岡山のホルモンうどんとか、厚木のシロコロなどおいしいものがある。
実際、食べてみると、これぞB級グルメという旨さである。
このブログでも「ぜひ食べてほしい」と推奨してきた。
だが、実を言えば、ぼくはホルモンが苦手。
とくに「もつ鍋」は、びくびくする。
この日も、乗るタクシー、乗るタクシー、運転手さんから「博多に来たら、やっぱりホルモンを食べなくちゃだめだ」と言われた。
しかも、こんなことを言う運転手さんまでいた。
「ぼくは明日、お見合いなんですが、どこのもつ鍋屋に行こうか迷っています」
お見合いでもつ鍋屋? というのもどうなんだろうか、と思いながら、
その運転手が「絶対にオススメ」という「もつ幸」というお店に行ってみることにした。
「もつ幸」は、もつ鍋もいいけれど、餃子がいいというので、もつ鍋が自分に合わなくても、餃子という逃げ道がある。
観光ブックには、もうちょっと有名なお店がいくつかあったが、地元の人たちがすすめる店のほうがいいかなとも思った。
その「もつ幸」にタクシーで行くと、店の前でお客が並んでいる。
予約したので、並ばないですんだ。
おそるおそる入る。
ここまできたら、もつ鍋を食べないといけないが、まだ半分恐怖感がある。
顔が引きつっている。
3人で行ったが、食べきれるかかわらないので2人前をお願いしたら、3人座った以上は、最低限3人前以上は食べてもらわないと困りますといわれた。
普通の人は、3人で4人前か5人前食べるという。
しかたないと思い、びくびくしながら3人前を頼むことにした。
キャベツがいっぱい入っていて、胃や腸に関係しそうな部位が、細切れでゴタゴタ入っている。
見てくれは、怖い。
だが、勇気をもって食べてみるとこれが、じつに旨い。
味噌味の店もあるようだが、この店のは鶏がらの骨髄スープのようなもので、味はつけていないという。
葉っぱの唐辛子と、博多に来てからクセになりそうになっている柚子胡椒をたっぷりつけて、もうモリモリ、バリバリである。
あっという間に3人で3人前を食べきった。
いつもならここで止めるのであるが、ちゃんぽんめんをスープに入れて食べることにした。
大量のゴマをいれて、だし汁がなくなるくらいまで煮込む。
見かけは焼きソバかと思うくらいまで煮て食べるのである。
ゴマがうまく合って、やっぱり柚子胡椒がきき、あっという間に平らげた。
本当にあっという間という感じである。
B級グルメの王様かもしれない。
食わず嫌いはいけないと、つくづく思う。
一口餃子もまた、旨かった。
1皿に10個というから、3人で1皿頼んだら、あっという間に食べ切って、2皿追加した。
博多の食文化はすごいと思った。
今までは、魚を食べることを心がけて、すし屋や和食屋に入っていたが、ちょっと考えを改めた「もつ鍋」であった。
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