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2009年9月18日 (金)

介護の新しい発想⑤

~男の井戸端会議~

茅野市内の男性から、うれしい手紙をいただいた。

ぼくは、「介護はゴールのないマラソン競争」と話したことがある。
このごろ、男性の介護者が全体の3分の1を占めるまでに増えてきて、
想像を超える、いい介護をしている。
けれど、それゆえに、心配な点が2つほどあると思っている。
1つは、一生懸命やりすぎて、完璧主義になりすぎる。
社会サービスを上手に使わない人も少数いる。
もっと社会サービスを信用して、上手に使いながら、息長く介護を続けたほうがいい。
もう1つは、女性のように井戸端会議の経験があまりないということ。
地域に仲間がいない。
男は長年、外で働くことに一生懸命で、寝る時間以外は地域で過ごしていない。
なんでも愚痴を言い合える井戸端会議のようなものが男性介護者の周りにあるととてもいいと思っている。
育児に悩むお母さんだって、公園デビューをすることによって、新しい情報を得たり、仲間をつくり、愚痴を言いあうことで、心のリフレッシュをはかっている。
これも、今の時代の井戸端会議だ。

いい介護をしている男性たちが、どこかで集まれる場所ができないだろうか。
そんなぼくの提案に、この手紙の男性は耳を傾けてくれた。
手紙によると、茅野市の社協が協力してくれ、まず男性介護者7人で、新しいグループができたという。
男性介護者は、なかなかいい介護をしていることが多い。
男の介護教室や男の料理教室など、できれば各地に男性介護者がつながれるグループが増えていくといいなと思っている。

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