新型インフルエンザに負けない⑱
~~ワクチンはタイミングが大事~~
中国の製薬会社が新型の豚インフルエンザワクチンを製造し、承認されたという。
中国に負けているのである。
今の厚生労働大臣は、いかにも先頭を走って準備を万全にしてきたような顔をしているが、全部後手にまわっている。
そのことは、春に新型インフルエンザが発生したときから、マスクではなくワクチンだと言ってきたにもかかわらず、輸入の手筈も、ここへ来てバタバタとしている。
情けない。
国民の命を守るという気概がないのではないかと思う。
インフルエンザワクチンをするかどうかは、国民一人ひとりが自己決定すればいいのであるが、国は国民の命を守るために、5000万人分のワクチンを用意すべきであった。
オバマ大統領も9月1日、「安全で効果的な新型インフルエンザのワクチンの開発を着実にすすめており、間もなく接種が始まる。強制ではまったくないが、強く推奨する」と演説をしている。
こういうことをきちんとやってれば、選挙の結果も変わったのではないか。
万全の体制を整え、たとえば9月末から医師や看護師にワクチン接種をはじめるというようなことを、8月末の時点で発表できていれば、国民は今の政府はしっかりしていると評価し、選挙の空気も変えられたのではないかと思う。
結局、何もできていなかったことが、証明されてきた。
ワクチンに副作用があるかもしれないから用意しないのではなく、用意しておいて、どの程度の副作用があり、どの程度の効果があるのか、透明性を高め、国民一人ひとりがワクチンを受けるかどうかを自分なりのプラスマイナスで判断すればいいのである。
ぼくはもちろん、ワクチンを受けるし、家族にもすすめる。
この調子でいけば、おそらく一般の人たちがワクチンを受けられるのは12月ごろになる。
これは遅すぎる。テイタラクである。
厚生労働省が発表しているように、新型インフルエンザは10月くらいからピークを迎える。
ワクチンは、ピークの後に打っても意味はないのである。
冗談であるが、もし、ぼくが厚生労働大臣だったら、マスク業者の尻をたたくのではなく、去年から国家プロジェクトでワクチン製造体制を整えていたと思う。
これは感性の問題である。
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