信州の秋の味覚じごぼう
じごぼうは、唐松林のなかにできるキノコ。
ちょっと形は不気味だが、大変珍味でおいしい。少しゆがいて、大根おろしで食べるのもおいしいが、
いちばんおいしいのは、みそ汁である。
じごぼうを入れたナスのみそ汁は、とにかく旨みがでる。
じごぼうのぬるぬるした独特の触感も抜群。
この地域の人、とりわけお年寄りは、この季節になるとじごぼうが食べたくなるという人が多い。
自分の命を限りを自覚したがんの末期の人などが、「もう一度、じごぼうが食べたいなあ」と感慨をもって話す土地の味なのである。
今年の初モノである。
例年より少し早いのは、1週間ほど前に降った雨のせいかもしれない。
この日の昼間は、じごぼうの卵とじのうどんだった。
夕食は、じごぼうの大根おろしあえを食べた。
よく食べた日の翌日の“やせる日”にはぴったりのごちそうである。
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