この人に会いたい(5)香山リカさん
『しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール』(幻冬舎)というしゃれたタイトルの新書がベストセラーになった。
著者の精神科医、香山リカさんと対談した。
このもようは、12月販売の文藝春秋スペシャルに掲載される。
4年ほど前、ぼくがかかわっている国保地域医療学会が北海道で行われたとき、香山リカさんに講演をしていただいた。
そのとき、ぼくは座長を務めた。
ちょうど小泉さんの郵政選挙が行われる前日の講演だった。
「あれから、この国にはいろんなことがありましたね」
ベストセラーの著書について、
「先生の『がんばらない』を少しもじりました」
と、香山さんはのっけから切り出した。
もじれたり、パクられたりするようになれば、認められた“古典”ということになる。
それはそれで幸せな本だと思う。
恋愛にしがみつかない、老化することにしがみつかない、お金にしがみつかないとか、「ふううの幸せ」を手に入れるためのコツが書かれている。
なかには、勝間和代を目指さない、というチクッとしたものもあり、なんとも香山さんらしい切り口である。
2人で心と体の健康について、おもしろい対談をした。
ぜひ、12月の文藝春秋スペシャルをお楽しみに。
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