この人に会いたい(4)荒木由美子さん
17歳のとき、デビュー曲「渚でクロス」がヒット。
その後、テレビドラマ「燃えろアタック」で主役をし、人気を集める。
7年のタレント生活のあと、歌手の湯原昌幸さんと結婚し、引退。
なんと、結婚2週間後に湯原さんのお母さんが脳卒中で倒れる。
7年後には認知症が悪化。
20年、介護をしつづけた。
そしてお母さんが亡くなるとき、「こんな私をみてくれて、ありがとう」と言ったという。
湯原さんとはおしどり夫婦で、湯原さんは「すまない」とか「ありがとう」とよく言ってくれた。
その言葉が、崩れそうな心を支えたという。
そして、いまトラウマもなく、やりきったと思えるのは、最期にお母さんがありがとうといってくれたことが大きい。
「もうゆみちゃんに悪いことは一つもおこらないからね」と言ってくれたという。
今回の「鎌田實いのちの対話」では、「がんばらない介護」をテーマにしたのだが、荒木由美子さんも実によくがんばっている。
がんばって、がんばって、がんばって、みごとな介護をしたなと思う。
なかなか頭が下がる人たちが多い。
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