エゴン・シーレ大好き
「世紀末 ウイーンの美術展」を東京の高島屋で見てきた。
中心はクリムトであるが、なんといってもぼくが見たかったのはエゴン・シーレ。
今までもエゴン・シーレについてはエッセイを書いてきた。
彼の絵をウイーンに見に行ったこともある。
今回の展覧会では、シーレの自画像がたくさん来ていた。
感動した。
だが、まだ「死と乙女」=写真=というシーレの代表作には会えていない。
まだまだ見ていない絵が多い。
これから、もっと見たいと思う。
エゴン・シーレの絵は、ウイーンのレオポルド美術館にたくさん置いてある。
医師ルドルフ・レオポルドがエゴン・シーレに魅せられて買い集めたコレクションだという。
シーレの裸婦は、ほかの芸術家たちに比べて桁外れに野蛮で粗野である。
自画像は、そっぽを向いていたり、にらみつける目つきであったり、悲しみに満ちもう生きていけないような目をしていたりする。
10年足らずの活動期なのに、2500作を残した。
彼は1918年に28歳で亡くなっている。
今、新型インフルエンザが流行しているが、彼はスペイン風邪で亡くなっている。
クリムトと同時代を生きた。
もう少し、エゴン・シーレが長く生きたら、どんな絵を書いただろうかと思う。
シーレが描いた家族は、なんとも力強く、素敵な絵である。
「死と乙女」と「家族」のようなだれも描いたことがないような絵を、20代で描き上げた男が、30、40歳になったとき、どんな絵を描いていたのか。
想像するだけでなんもと楽しくなる。
ぼくの家では、思うことや伝えたいことを家族みんなで書いているノートがあるが、それはエゴン・シーレの自画像が表紙になっている。
美しい表紙のノートを、家族全員のメモに使っている。
エゴン・シーレ大好き。
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