この人に会いたい(11)小山明子さん
介護度5の大島渚監督を介護しつづけている。
大島渚監督が脳卒中ではじめて倒れたとき、次の映画の話があったため、監督が倒れたということを秘密にせざるをえなかった。
そのとき小山明子さんは、大島監督が入院している病院に行って、介護をしてあげることができなかった。
それがきっかけでうつ病になった。
「今はせいいっぱい介護させてもらっているので、うつ病はどこかへ飛んでしまった」と明るい。
看させてもらえないときがあったので、好きな人の介護ができるということがどんなに幸せか、実感できるという。
そうか、と思った。
介護は地獄かと思っていたが、「介護させてもらえる幸せ」というフレーズもあるのかと思った。
小山さんとは、何度も対談をしたり、お会いしている。
まるでお姉さんみたい。
ときどきご飯をご馳走になる。
マフラーをプレゼントしていただいたり、とてもあたかい心配りの行き届いた方だ。
あたたかい人、大好き。
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